たとえば、スポーツ選手になりたいとします。
そのときに、技術もさることながら、
めざすレベルのスポーツ選手が皆、腕立て百回を難なくできるとしたら、
それだけの腕立てをできるところから始めるのも、
一つの入り方だということです。
スポーツ選手としての条件から考えると、
肉体芸術である声も、技術の前に、基本ありき、
その基本とは、体力や柔軟性、感性といったものです。
それを踏まえずには、二、三年たっても、
充分な練習ができるようにならないのです。
サッカー選手がドリブルの練習をするのに
息を切らしていては、
技術もあったものではありませんね。