「クラシックの人の声こそ、いかにもつくられた不しぜんな声だ」という人も少なくありません。
どうやら、日本人の声楽家を見たり、学校の合唱団などの発表会を見たイメージで、誤解から広まったものだと思います。
世界の一流の声を聞くと、そのしぜんにしてかつ自在に出る声のすばらしさに圧倒されるでしょう。
人間の声とは、トレーニングによって、すばらしくなるように神がつくり給うたとしか思えなくなるでしょう。
そのすばらしさは、声を磨かない人は、天が人間に与えてくれた恵みの一つを放棄しているとさえ思わせるほどのものです。