私のレクチャーで、よく出てくる質問の一つに、
「プロとアマチュアは、どこが違うのか」
ということがあります。
たとえば、
「私の歌は、プロのレベルなのでしょうか」
「今、プロとして認められる力のあるのは誰ですか」
「どうしたらプロになれるのですか」
「プロのヴォーカリストの条件とは何ですか」
といった類の質問です。
私にとって、これほど答えにくい質問はありません。
なぜなら、アーティストにプロとアマチュアなどという区別など、
本来はあり得ないからです。
もとより、歌のプロと声の基礎が、日本人の場合、
あまりにも相関していないから、なおさらです。
この傾向は、近年、さらに強まっています。
プロをめざす人には、そこをしっかりと理解することが必要でしょう。