過去問分析 教育原理(明治期の教育) | 保育士試験:社会福祉・教育原理等攻略講座

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<過去問分析 教育原理(明治期の教育)>

【令和4年(前期)教育原理 問7】

次の文は、日本における明治期の教育についての記述である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

明治維新後、近代教育制度が確立されていった。1871(明治4)年に文部省が創設され、1872(明治5)年には学区制度と単線型の学校制度を構想した( A )が公布された。その後、初代文部大臣となった( B )は、国民教育制度の確立に力を注ぎ、特に初等教育の普及と教員養成の充実を図った。

(組み合わせ)
   A    B
1 教育令  西村茂樹
2 教育令  森有礼
3 学制   伊藤博文
4 学制   西村茂樹
5 学制   森有礼


【解答・解説】

( A )について

1872(明治5)年に、国民皆教育・義務教育の思想を教育理念とした「学制」が公布され、わが国で初めての近代学校制度が定められました。
「学制」は学区制度を設け、大学校・中学校・小学校からなる単線型の学校系統を構想していました。
もっとも、当時の「学制」の構想は非現実的であったため、「学制」は1879(明治12)年に廃止され、「教育令(自由主義教育令)」が公布されました。
したがって、( A )には、「学制」が入ります。

( B )について

1885(明治18)年に発足した内閣制度における初代文部大臣となった森有礼は、国家富強のための国民教育制度の確立に力を注ぎました。
1886(明治19)年には、「帝国大学令」「師範学校令」「小学校令」「中学校令」を公布し、特に特に初等教育の普及と教員養成の充実に力を入れました。
したがって、( B )には、「森有礼」が入ります。

よって、正解は5となります。


なお、伊藤博文は、1885(明治18)年に発足した内閣制度における初代内閣総理大臣です。
西村茂樹は、森有礼、福沢諭吉らとともに1873(明治6)年に明六社を組織して、封建思想の排除と近代思想の普及に努めたことなどで知られる人物です。


【検討】

保育士試験の「教育原理」における常識的知識に関する問題であり、落としてはいけない1問です。
定番のテキストである「最新 保育士養成講座 第2巻 教育原理」(全国社会福祉協議会)p77にも、しっかり記述があります。
ただ、西村茂樹は、保育士試験の「教育原理」では耳慣れない人物であり、ここで変に勘繰ってしまうと、痛い失点につながりかねない問題だったと思われます。


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