コメント欄でご質問をいただいた今回の神奈川県試験「社会福祉」の問9・Aの記述につきまして、改めて説明させていただきます。
「解答見解」公表(17日15時半頃)の段階で、根拠とした資料は、平成24年版の「厚生労働白書」です。
平成24年版「厚生労働白書」p246~253「現在の社会保障改革に向けた取組み」
そのp247に、次の記述があります。
そして、その次のページのp248の図表の中で、次の記述があります。
同じく、p248の図表の中で、次の記述があります。
問9の冒頭文はこちらです。
問9のAの記述はこちらです。
「全ての人の自立した生活の実現に向け、」と書いてありますが、問9の冒頭文から考えて、おおむね、日本国民の社会保障改革について述べていることは明らかです。
ですので、平成24年白書の改革のポイント「国民一人一人の自立を支援」と矛盾はしないと思います。
「雇用による社会参加」という言い回しがクローズアップされているようですが、上記のとおり、平成24年白書には、「改革の方向性」として、
と記載されています。
高齢者の雇用も「改革の方向性」に含まれているわけです。
問9のAの記述の「雇用」に「など」が付いていれば「適切」しかないと思います。
しかし、高齢者の雇用も推進していることも含め、「など」が付いていなかったことは「不適切」の決定的な理由とはならないでしょう。
少なくとも、「だけ」、「のみ」と言っているわけではないのです。
今回は、前期・筆記試験中止の影響もあり、神奈川県試験の問題内容についての注目度は、全国的に高いと思います。
問9については、正答「1」でなければ、「曖昧表現あり」で「全員正解」とすべきだと思います。
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