長くなりました。今回、最終回です。
ここまで、読んでくださった皆様、ありがとうございます。
すっごい嬉しいです。
では、続きます。キリっ
前回、電車を特定でき、やっと見つけたものは
エアタグとゆがんで潰れた輪っかだけ。
定期券と学生証はそこにはありませんでした。
それを持って、しょんぼりとした夫と私は、
いったん終点A駅で電車から降りました。
そして、車内の駅員さんに促されたので
改札口に行って、
「定期券と学生証が届けられていませんか?」と尋ねてみました。
でも、
やっぱり・・・
予想どおり届けられていませんでした。
かくかく、しかじかを伝えて
一応、名前と連絡先を残し、「なにかあれば連絡をください。お願いします。」と話しました。
改札口の駅員さんは丁寧に、
「明日の昼すぎに、中央の忘れ物センターに電話してみたらいいかもしれません・・・」と、違う駅でも聞いた情報を説明してくださいました。
夫と私
やっぱりなかったね。
ま、ないよね・・・。
あとは、中央忘れ物センターに何度か電話をかけてみるしかないね。
でも、学生証は顔写真もあるし、悪用されてたりしないか心配。気持ちが悪いよね。
もう、エアタグも外れてしまったし、探しようがないもんね。
定期券は、再発行手続きが出来るみたいだから、早目にするしかないね・・・
そんな会話をして、
時計を見ると時刻は夜の9時前
もう、帰らないと夜から旅行に出る息子に、本人のiphoneを渡す事が出来なくなります。
ふたたび、夫と私
「でも、やり切ったよね。」
「うん。やり切った。やり切った。それに楽しかったよ。」
「仕方ない、ない。 もうB駅に戻って、帰ろう。」
「お腹すいたね」
「どっかで弁当を買って帰ろっか・・・」
そう話しながら、A駅の階段を
ホームに向かって下りている途中・・・
ほとんど人のいなくなった駅の構内に
「〇〇さん、〇〇さん、改札口に起こしください」
・・・とアナウンスが響き渡りました。
「?????」
「今、私たち呼ばれたよね???」
「うん、呼ばれたね・・・」
「私、動揺してたから、さっき名前を書くときに老眼鏡、忘れてきたかも・・・」
そう言って、また二人で階段を上って、
さっきの改札口に戻りました。
すると・・・
さきほど、そこに居なかった駅員さんが
「さっきの電車に乗っていた人から、ホームで私が預かりました。」
「これでしょうか?」と
定期入れを差し出してくれました。
そこには、まぎれもなく
息子の定期券と学生証
がありました。
あった~!!!!
やった~!!!!!
ミッション、
ギリギリで成功~!!!
うれしい~~!!!!
夫と私は思わず、
「やった~!!」とハイタッチ!
時間も迫っているので、駅員さんにお礼を言って、それを有難く受け取ってB駅に戻りました。
※拾ってくれた人に、お礼が言いたかったな~
しばらくは二人とも興奮が冷めず、どうして見つかったんだろう・・・とか、奇跡じゃないか・・・とか、拾ってくれた人から事情を聞きたかったね・・・とか、1本の映画を一緒に見た二人のような、そんな気持ちでおりました。
今回のair tag事件
最後まで、推理でしかありませんが・・・
こうだったんだろう・・・とまとめておきます。
うちのバカ息子の定期入れが、
ポケットからずり落ちて
シート横側の壁との間に落ちて挟まった。
↓
かなり奥に落ちていたため、誰も気づく事がなかった。
そして、そのまま、定期券はずっと電車に乗って、いったりきたりしていた。
↓
私たちが最後に乗り込んだ電車で、
息子の座ったシートと同じ場所に座った人が、
たまたまiphoneを持っていた。
↓
そして、エアタグが反応して
その人の画面に、忘れ物の表示が出た。
もしくは・・・
電車に乗って、すぐに私が何度も遠隔で鳴らした
エアタグからの音に、その人は気づいてくれた。
↓
終点で、電車に乗ってる人もまばら。
静かだったので音に気づいてくれて、
挟まった定期券を引っこ抜いて取ってくれた。
↓
その際に、
エアタグが取れてしまったけれど、
それには気づかないまま
駅で降りて、その時に会った駅員さんに届けてくれた。
・・・と、そんなところではないでしょうか。
それにしても、ほんとに、乗りこんだ電車で、
また、降りた駅で
タイムリーに忘れ物を届けてくださったとは。
奇跡と呼ぶほどではないですが、
ドラマチックな一日でした。
あ~ 楽しかった。
エアタグさん、そして、
届けてくださった見ず知らずの方、
うちの息子の定期券と学生証を見つけてくれて、
ほんとに、ありがとう~!!!
追記
焦りながらも興奮して帰宅して、
息子に「あったよ~~!」と手渡した時の、
うっすい息子の反応に、
がっくりした私たちでした。💦
なんでそうなるの・・・
ほんとにね・・・
ま、現場に居ないと伝わらないよね。この感動・・・
でも・・・。いいの。
とにかく、すっごい楽しかったから
そんな、貴重な体験のお話でした。
完
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。