「………クラウドゲート?」 | 梟の転寝

梟の転寝

 「梟の転寝(ふくろうのうたたね)」は、読んだり書いたりの日々を送る私の、日記みたいな、備忘録みたいな、そんな代物です。ちょこちょこっと、あれこれ書いてみますね。


 最近、とゆか、今年に入ってから、私は変な夢をよく観てました。

 夢の中で机の上を見ると、封筒があります。差出人はテラネッツというゲーム会社で、封筒の中の書類には「新しいゲームへの参加を歓迎します」とか「キャラクターを作成してください」とか書いてある訳ですよ。

「むにゃむにゃ。………テラネッツとは、こりゃまた懐かしい名前だな。今は社名変更してなかったっけ? いつの間に参加申し込みしたんだろう。まぁ、細かい事を気にする前に、キャラクターを作ろうっと」

 などと言いつつ、ボールペンを手にしたあたりで、目が覚めるのです。

「うーむ。また同じ夢か。そりゃ夢だよな。テラネッツはもう社名を変更したはずだし、ゲームへの参加申し込みも入金もしてないんだから。何年か前にサイトを観たっきりで、最近は御無沙汰だし」

 では、夢の話はとりあえず、さておき。先日の『遥かなる海底神殿』の話の続き。

遥かなる海底神殿 (クトゥルー・ミュトス・ファイルズ)/荒山徹
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 クトゥルー・ミュトス・ファイルズは、小説に加えて、ゲームブックやTRPGのリプレイを収録する時もあります。『遥かなる海底神殿』に収録される『海底カーニバル』は、創土社がクラウドゲームスと共同企画した、メイルゲームとゆか、読者参加企画です。

 クトゥルー・ミュトス・ファイルズでおなじみの登場人物が、狭い潜水艦の中で海に棲む怪物に襲われるという筋書きで、その怪物の設定や行動を、一般から広く募集し、採用された怪物が登場人物を襲う物語を、クラウドゲームスに所属するライターが執筆するのです。

「こんな怪物を登場させたい!」とか「あのキャラクターをこうやって襲いたい!」とか、そーゆー欲望…もとい、願望を、ドシドシ応募しましょうって事ですね。

 残念ながら、特設ページの公開が今年の1月で、神話生物の申込書送信締切が2月。私は、この企画の存在にまったく気づいてませんでした。実は、特設ページも、ついさっき見つけたくらいです。

 私は、この手のメイルゲームや読者参加企画の類には力を入れる人でして、夢の中で私に何度も書類を送ってきたテラネッツのメイルゲームには、以前、何年かプレイヤーとしてお世話になりましたし、読者参加企画への投稿が採用されて雑誌に載る事も、しばしばありました。誌上で自分のキャラクターが大活躍した時は、保存用に、もう一冊買ったりして。

 なので、この企画の存在を事前に知っていたら、間違いなく参加していたでしょう。今年の1月、2月は、忙しかったからなぁ…。嗚呼、『邪神帝国』の神門帯刀を襲いたかったなぁ…。

 あ。そうか。クトゥルー・ミュトス・ファイルズを買い続けていれば、告知を目にする事もあったのかも。でも、前に書いたような気がしますが、私は去年、あれこれ本を買い込みすぎて、すっかり積ん読状態で、ここしばらく、クトゥルー・ミュトス・ファイルズは買ってなかったんですよ。積んでるのを、ある程度読み終えるまでは我慢って事で。

 で、ですね。今頃になって参加者募集の特設ページを見つけてションボリしてたのですが…。

「そう言えば、クラウドゲームスって、聞かない名前だな。いや、何処かで聞いた事あるような気もするけど。特別企画とは言え、クトゥルフ神話のメイルゲームなんてマニアックだよなぁ。他に何やってんだろ」

「………ええーと、クラウドゲームスは、クラウドゲートの子会社なのか。今年の5月に分社化したばかり。だったら、聞かない名前なのも無理はないな」

「………クラウドゲートの子会社?」

「………クラウドゲート?」

「………って、テラネッツじゃないか!」

 わはは。そう。そうなんです。つまり、私が年始から何度も観ていた夢は「テラネッツ(現在はクラウドゲート)がクトゥルフ神話のメイルゲーム企画をやってるから、サイトをチェックしろ」という、ある種のメッセージだったんですね。私は子供の頃から正夢をよく観るのですが、今回のはかなりの大当たりでした。意味を読み解くのが遅すぎましたが。とほほ。