こんばんは
ママ獣医師の鈴木綾香です
だいぶ前になってしまったんですが、とっても元気になった子のお話を書いてなかったので、今日はその子のことを書きたいと思います
まずこのお写真を見てください
このダックスちゃん、どんな状態だったと思いますか?
実はこの子、岡山から車で6時間もかけて福岡に診察に来てくれたんです
なぜかというと、突然の四肢麻痺で前足も後ろ足も全く立てなくなってしまったからなんです
![ショボーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/033.png)
![ショボーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/033.png)
![ぐすん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/061.png)
![真顔](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/042.png)
![ゲッソリ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/041.png)
![ゲロー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/038.png)
分かる人には分かるだろうけど、肉球もパンパンでした。
そして、胸の辺りが異様なボヨボヨ感で。
それが水のたまりなんです
とにかく動いてなかったことで、体の前が特にカッチカチで、リンパの流れもとても悪く、浮腫んだことでお水が余計に関節の動きを悪くしていました。
ちなみにこの子の生年月日から見る陰陽五行体質診断はこちら。
やはり、水(腎)が0なのです
でも土(脾)が4でもとはすごく食べてたっていうのも納得
お水が溜まりすぎると、それは水毒といって、体の中では『毒』となります。
お水の滞りは、血の滞り(瘀血)も起こします。
麻痺などを起こす子は、100%瘀血がありますから、水が滞っていることで、どんどん悪循環になっていきます
動かなければ、水だって血だって、気だって動きませんよね?
体にとって、特に動き回るのが当たり前の動物にとって、『安静に』というのがどれだけリスクがあるのか知ってください。
痛みが強いならまだしも、痛みがない麻痺のときの『安静』ほど怖いものはありません。
だからって、自分だってよくわかってないのに、『あとはリハビリやってねぇ〜』と軽く飼い主さんに丸投げしちゃう先生も怖いです。
リハビリもちゃんと知識がいります。
私もどれだけ勉強してるか
『病院の先生にお任せしてたら、安心』そう思ってたら、その考えは変えたほうがいいと思います。
これは人間だって同じ。
私は自分の息子が、入退院、通院を繰り返してた時に、『この子のことを守れるのは私しかいない』と思い、中医学を勉強し始めました。
漢方処方などを学べというわけではありません。
その子に何が起きているのか?今お薬を使うべきなのか?そうじゃないのか?何かうちでできることはないのか?
そういう『知識』って、動物の命を預かる飼い主さんも絶対勉強しておくべきだと思うんです。
『知らないということ、無知ということ』それがどれだけ怖いことか、私は自分の子で痛いくらいに知らされました。
今は自分の子にあげているお薬が、どんな作用があるのかさえわからない方もいっぱいいらっしゃいます。
でもわけもわからず、与えていて、それが病気を作っていたら?悪化させてたら?
ちゃんとしっかり把握しててほしいなと思います。
たぶん沢山の獣医さんの反感を買うかもしれないけど、でも『本当は必要のないお薬のせいで病気になった』子たちがたくさんいます。
ここ最近、そんな子ばかり見ていて、ものすごく辛いです、、、
さて、この子は、この後大変貌を遂げたので、それはまた次回にお話ししたいと思います
いかーん、セミナーしてないからついブログが熱くなってしまった