こんばんは
ママ獣医師の鈴木綾香です
上海研修の話、早く終わらさねば・・・先に進めません(笑)
上海に行った1番の理由が、今日お話しする小動物鍼灸治療院です
2,013年に上海で金日正先生という方が開院され、神経内科のみを専門とする治療院です。
海外でのたくさんのメディアでも報道され、中国の北から南、海外からも患者さんが来るとのこと
私たちが行った時も、シンガポールからのワンコが来ていました
こちらでは1日15〜20件の患者さんが来られるそうで、9~10頭を同時に治療されることもあるそう。
西洋医学の病院から見ると、この数は少なく見えるでしょうが、鍼治療に一頭15分近くかけられ、他にもリハビリやマッサージなども行ったりされていました。
これはアメリカでも見て来たことですが、やはりリハビリと鍼を併用するのは、とてもいいなぁと思います
鍼で痛みを取ったり、血流をよくすることで、リハビリの効果も相乗して出やすいと思います。
私も、基本的に神経疾患のある子(例えば、ヘルニアなどで足が麻痺して立てない子など)には、鍼や温灸などを行ったり、マッサージをしながら、リハビリプログラムを組んで行きます。
西洋だ、東洋だというのは、関係なく、いいものを併用してやれるのが一番いいんじゃないかなと私は思います。
西洋医学バリバリのアメリカでも、今はリハビリ前に鍼をやられるところが多かったですし、東洋医学の本場中国でも、今は西洋医学の病院がとても多いようです。
海外に行くと、こういういろんな面を取り入れれるので、とても刺激になります
そして、今回、私が一番欲しいと思ったのは、この機械
鍼を効率よくたくさんできるように、安全に保定できるようにと開発されている韓国の保定器具だそうです。
猫ちゃんもワンちゃんも、すっごく大人しく(実は、動けなくて怯えてた??)鍼をさせてくれていました。
猫ちゃんなんて普段鍼をするのは一苦労ですし、小型犬も元気な子は動くので、すごく大変なのですが、これがあればいいなぁと感じました。
ただ、、、この写真を日本に帰ってから、色んな飼い主さんに見せたところ、、、、
「押さえ付けているようで、なんだか嫌です・・・」
とのご意見が多かったです
確かに私のような往診で1日1〜2件しか診なければ、頭数をこなすことはないし、いらないのか?と。。。。
しっかり保定できていいと思うのは、やる側の目線で、飼い主さんからの目線は、「かわいそう」という風に見えちゃうようですね・・・
こちらの医院も、基本的にお預かりしてやられているようで、飼い主さんが見ていることは少ないようです。
ちなみに、私が鍼をやる場合は、基本的に飼い主さん保定です。
猫ちゃんで鍼をする場合は、洗濯ネットに入れてやることもあります。
それでも飼い主さん保定です。
やっぱり住み慣れたお家で、飼い主さんに抱かれながらの方が安心する子は多いですね。
自作の保定道具も持ってはいるのですが、だいたい飼い主さんが抱っこされる方が落ち着きます。
皆さんは、この保定器具、どう思われますか〜
輸入するかどうか、、、悩むなぁ・・・・