ホメオパシー、代替医療の是非について | ママときどき獣医師〜ペットに負担のない治療を目指して〜

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ママ獣医師・鈴木綾香です。東洋医学、整体、理学療法、レメディ等、色々な角度から治療を行う往診専門の動物病院・オムニア自然療法ペットクリニックを福岡で開業しています。2020年4月に,福岡の福間海岸前に『ペットも人も元気になれる施設』P&Hをオープンしました!

おはようございますウインク


ママ獣医師の鈴木綾香ですパー


先ほど、Facebookで気になる記事を見つけました㊦㊦( ̄^ ̄

骨折わんこに獣医が“自然治癒”治療、激しい痛みを10日間耐える事態に。


イギリスの獣医師が、

骨折した犬に「ホメオパシー」による治療をして、「痛みをとるという本来すべき治療を怠った」

というような記事です。



おそらくレメディなども含まれるのでしょう。


そして、これを受けて獣医師の間でも、ますます

「ホメオパシー、代替医療は治療に使うことは認められない」

というようなことが広まっているようです。



獣医師向けにも、獣医師会から厳しく

「レメディはただのプラセボなのだから医療関係者は使うことは認められない」

というような通達も来ています。


これって、どう思われますか?



私は、このイギリスの獣医師のような、「使うべきところで、しかるべき治療(鎮痛剤を使う、外科をするという)を行わないという行為はもちろん間違っていると思います。



でも、だからと言って「レメディ、代替医療=効かない、使ってはいけない」ということには繋がらないと思います。



私がレメディを使うときは、だいたい西洋医学でも対処できないような、心の問題のときです。



外科など西洋医学が必要なときには、絶対そちらをすすめます。



「科学的根拠」がないというのであれば、漢方などでも使えないものがたくさんありますよね。鍼とかも。



それらをプラセボというのであれば、今まで私が治療して、改善して来た子達は何なんでしょう?



プラセボで寝たきりの子が立ったりしますかね?



病院では「もう何もできない」と言われているのに。



色んな西洋医学的治療を試しても効果のなかったうちの猫の粗相が治ったのは、私はレメディの効果だと思います。



いち飼い主として、本当に苦労したので、これが「効いていない」というのであれば、何だったんでしょうか?



「ペットの場合、効果を判断するのは、人だからプラセボを生み出す」と獣医師への通達には書いてありましたが、じゃあ、なぜうちの猫の粗相は治ったんでしょう?



何か環境を変えたのでは?といわれるかもしれませんが、レメディ以外、環境は何も変えていません。


要は使い方次第だと思います。


ホメオパシーも、それだけでなんでも治るなんてことはないです。


それと同じように、私も西洋医学だけで治らないものもたくさんあると思います。


皮膚病やヘルニアと診断されて、他院でステロイドを何年も使われて、全然効いてないのに、他の副腎の病気になってしまったり、毛が全部抜け落ちたり、ヘルニアも結局治ってなくて、筋肉が落ちすぎて立てなかったりした子達をたくさん見てきました。


それらは、大きく取りだたされないのはなぜかなぁ?と思います。


代替医療を使う獣医師を、「勉強不足」だと言うのであれば、そのような「なんでも漫然とステロイドを使う」ような獣医師こそ、「勉強不足」ではないのでしょうか?


私は、そのような獣医師こそ、ちゃんと勉強して、しっかり動物を診てほしいと思います。



私の勤務医時代の師匠は、薬を出すときには必ず検査等をして、飼い主さんの話もかなり時間をかけて聞いて、本当に必要なときに必要なものを出していました。


本来、医者はこのようにあるべきではないでしょうか?



飼い主さんの話を聞いていると、本当に呆れるような獣医師がたくさんいます。



「治ってない」というのに、また何週間分も同じお薬だけ出されるとかよく聞きます。


あ、だからと言って私がちゃんとやってるとかそんなことを言いたいのではないですよ!私もまだまだです汗


今日の話、獣医療関係者からは賛否両論でしょうね…


何事も適材適所で!


私は、しっかりと動物を診た上で、その子にあった治療を今後も選んでいきたいと思います。