ママ獣医師の鈴木綾香です
私の勤めている専門学校では、理学療法専攻があるのですが、その子達を連れて、毎月２回老犬ホームにリハビリの実習をさせてもらいに行ってます
今日は今年最後の訪問の日。
老犬ホームというくらいなので、15歳なんて優にすぎている子達ばかり
シニアわんこに多いのは、
慢性的な肩凝り
です
「え？！犬も肩凝り？！」
て思いませんでした？
動物は、人と違って四足歩行なので、体の重心が主に肩周りに来ます。
体重の60%が肩や前肢にかかっていると言われています。
正常の状態で前重心なので、お年を取ったり、腰を痛めたり、膝の脱臼などで後ろ足に力を入れられない子は、もっともっと前重心になってしまいます。
お年になると、後肢から筋肉も落ちてきますので、ふんばりがきかなくなって、どんどん肩周りに力が入って、肩凝りを起こしてしまうんです。
肩凝りが起こる原因は、犬と人の骨格の違いもありますが、これは長くなるので、セミナーかどこかでいつかお話したいと思います
凝りがひどい子の場合、皮膚のゆとりがなくなるので、皮膚をつまみあげたときに、筋肉にベッタリくっついています
こんな感じでつまんでも、ほとんど伸びません。
これが、適切な処置をしてあげると…
（同じ子ですよ）
ビヨーン！！
すごいでしょ？
この子21歳の豆柴さんで、寝たきりなので、首が常に曲がってるんです
なので、肩も首周りも常にカチカチ
凝っていると気や血の流れもとっても悪くなり、最悪、癌や病気などにもなりやすくなってしまいます
この子は、凝りがとれることで、首を上に少しずつ持ち上げれるようになってきました
でも、これやり方を教えたあと、学生がやったんですよ
学生がやれるので、飼い主さんもちゃんとコツを覚えれば自分のワンコ、ニャンコにできるようになります
別のワンコの腰でもこれ
鍼をやれば、さらにもっと効果はありますが、日頃飼い主さんがやってあげられることを覚えておけば、スキンシップにもなるし、いつまでも若々しくいられます
試しに、おうちの子達の皮膚を伸ばしてみてください
もし、ビヨーンて伸びないようならだいぶ凝っていると思います
来年、各地でセミナーを開催する予定ですが、座学＋このような実技も合わせてやっていこうと思います
ぜひ、興味のある方はいらっしゃってくださいね
