椎間板ヘルニアのダックスに中医学でできること〜鍼と漢方〜 | ママときどき獣医師〜ペットに負担のない治療を目指して〜

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ママ獣医師・鈴木綾香です。東洋医学、整体、理学療法、レメディ等、色々な角度から治療を行う往診専門の動物病院・オムニア自然療法ペットクリニックを福岡で開業しています。2020年4月に,福岡の福間海岸前に『ペットも人も元気になれる施設』P&Hをオープンしました!

こんばんはお願い


ママ獣医師の鈴木綾香ですパー


今日は、先日往診した、椎間板ヘルニア、grade5のミニチュアダックスちゃんについてダッシュ


ヘルニアgrade5と言うと、

『下半身麻痺、排泄も自力ではできない』

という椎間板ヘルニアの中でも1番悪い状態です。
 

この子は、半年前にヘルニアを発症して、MRIを撮り、手術を受けたそうです。







すごーく元気な子でうまく動画が撮れてないのですが、後ろ足の踏ん張りが完全ではないと、ふらつきもあり、座った時に足が外に出てます。


でも、全く立てない状態から、毎月リハビリに通われたり、電気をしたり、鍼にも通われたりと、色々なことをやられていたので、やっとここまで回復できたとのことでした泣


体を触らせてもらうと、やっぱり
腎の位置がカチカチ


鍼と電気をして…



飼い主さんのご自宅にあった、枇杷の葉を頂き、温灸もラブ


そしたら、冷えてた体や手足もポカポカになり、血流がよくなって、フケがたくさん出てきましたためいき


このフケ、ちゃんと体が温まってくると、大抵の子が出てきますが、一時的なものなので、ご安心を汗



この子の飼い主さんも、



『自分で体温めたりしてたけど、こんなフケが出て、体が柔らかくなることなかった!


とびっくりされてましたえ゛!


昨日は、お電話があり、


『何と言ったらいいかうまく表現できないけどなんか違うんです!!ソファーに乗る時も軽やかになりました!


と嬉しいお言葉きらきら!!


この子は、鍼だけではなく、今後、

腎の陽気を補ったり、後ろ足が立たない子などにも使われる漢方

も処方する予定ですきらきら!!


うちの学校にもリハビリに来てくれるので、益々回復していくと思います上げ上げ



前にも書いたように、西洋医学的には
『椎間板ヘルニア』でも、中医学的には


『腎』の陽気の不足が原因です。


もう毎回のように腎のこと書いてるので、おわかりかと思いますが、やっぱり今の時期は特に腎を弱める子が多いんですううっ...


腎は中医学的には、


生命を維持するエネルギー源、「精」を蓄えている器官。


腎の働きが活発であれば


生命力も強くなり、元気に冬を乗り切れます好


『冬の毒は春に出る』


という中医学の言葉もあるくらい、冬は体のバランスを整えるチャンスの時期です。


今、腰を痛めたり、腎臓を弱くしている子は、今の時期に腎を強くしておいたほうがよいですよ~怒


次の春はを痛めて、これまた大変ですから汗