「かわいそう」を封印 | 福岡の自閉症児ママの療育ブログ

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自閉症などの発達障がいと向き合う福岡在住のママたち

sachiです。


最近ひっかかっていた言葉「かわいそう」を

やっと先日自分なりに消化することができたので書いてみます。


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数か月前、知人のママさんと兄弟児の話になりました。

そのママさんの定型発達のお兄ちゃんのほうは、

小学校で発達障害疑いの弟の面倒を何かと見させられ、

ストレスなどで荒れることもあるそうです。

わたしはその話を聞いて

「それはかわいそう!でもうちの場合も何かとストレスためてるし、

 そうなるんだろうなー」

と共感したつもりで言っていました。


また、幼稚園でママさんに息子の聴覚過敏について話したところ

「それはかわいそうに」

ととても気の毒そうに言われたこともあります。


この「かわいそう」という言葉。

言っても言われても違和感が残り、モヤモヤする・・・

これって一体どうしてなんだろうと、この数か月ずっと思っていました。



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モヤモヤを晴らしてくれたのは授業参観ついでにお話してきた

娘(定型発達)の小学校の保健の先生の一言でした。


「かわいそうとかではなくて、そういうものだって教えてやればいいんです。

娘ちゃんは、息子君と生活をともにしないといけない。

それはもう変えられないことなんです。

だから、どうしたらいいか娘ちゃんも学ばないといけないんです。

娘ちゃんは賢い子だからきっと分かってくれます。

息子君が小学校にはいったら大人よりもよい理解者として

息子君をサポートし教えてくれる存在になります。」


ハッとしました。


娘は幼稚園からの同級生で通級しているお友達の面倒を今もよくみています。

息子のことでつい怒鳴りつけてしまったときも、じっと黙って聞いていました。

そのとき言い過ぎたと思って、寝るときにあやまったところ

「あやまらなくていいんだよ。怒ることは教えることだって先生が言ってた。

ちゃんと分かってるから、あやまらなくていいんだよ」

と笑顔で言っていました。


娘はちゃんと成長している。

違和感は感じているけど、ちゃんと弟を理解しようと努めてる。

弟はちょっと人とは違うからと言って距離を置かずに、

「これは〇、これは×」ということを体験を通して学びながら、

いつも一緒に過ごしてくれている。


娘が必要としていることは、

「あなたがかわいそうだから弟と関わらなくていいよ」という言葉ではなくて、

どうして弟はこうなのか?

どうしたら弟とも一緒に快適に過ごせるか?に対する娘なりの答えを

大人が一緒に導き出してやることだったんだと思い至りました。


数か月前にお話しした知人ママさんには、

せっかく順調に頑張っているときだったのに

気持ちがそがれるような言葉をかけてしまい本当に申し訳なかったと思いました。


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「かわいそう」と言っても言われても何も始まらない。

だから、

これから私は「かわいそう」という言葉は封印しよう、そう思います。


 

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