sachiです。
ついに息子(4歳)が入園しました。
幼稚園という場への慣らし、先生への慣らし、
制服への慣らし、立ってするトイレの慣らし、
シールはりにごあいさつ、連絡帳に今後の予定の確認・・・
親として見ていて思いついたことを3ヶ月間一生懸命取り組んできました。
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入園式当日。
やっぱりいつもより騒がしくなった幼稚園に大きく拒否反応。
「帰る!」と言う息子をなんとか抱っこで園庭をウロウロしてなだめました。
受付ももちろん息子はついてきませんでした。
もらったばかりの名札を先生につけてもらうはずのところを
嫌がって叩き落とすので、とりあえず親が預かることにしました。
みんなが入園式会場に入ってしまい、入り口が静かになるまで待って、
「どうしたらいいですか?」と先生に聞くと、
「こちらへどうぞ」と少し離れた部屋(会場とはつながっている)に案内してくれました。
すると息子も納得して入ってくれて、私と椅子に座ってくれました。
入園式が進み、名前を呼ばれて返事するところまできました。
この3ケ月、毎日毎日先生と返事の練習をしてきました。
(集団療育ルームでは一度として成功することはありませんでした。)
緊張と期待が最高潮になった瞬間でした。
(先生)「●●くん!」
(息子)「はい!」
横に並んでいる先生方がとてもうれしそうに拍手してくださって、
わたしもうれしくて本当に泣きそうになりました。
一人だけこんな離れた部屋から先生にちゃんと返事をできたこと・・・
努力が一つ実を結んだ気がします。
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入園してからの登園もずいぶん心配していたことの一つで、
実家の父に遠方(800キロくらい?)より来てもらっていました。
でも、思った以上に素直に登園してくれました。
親から離れて預かられることも
理解あるファミサポさんのもとで少しずつ慣らしていたのですが、
ちゃんと「預かられる」ことを理解し、「時間になったら迎えに来る」ことを納得のうえで
幼稚園にはいってくれました。
カレンダーに書いておき、前々から意識させておいたこともよかったようです。
幼稚園で大好きな絵本を見つけておいたり、園長先生にたくさん慣らしておいたりすることができたので、
「困ったときは園長先生のところへ行って絵本読んでもいいよ」と
言い含め(園長先生に了承済み)、逃げ場所の確保もしておきました。
小児科の先生より「無理強いはしちゃいけない」
「登園拒否するときは行かせなくてもいいと思う」と言われていたので、
泣いて嫌がったときは決して無理に連れていかない、
本人が納得する形で登園する(時間や場所、相手を選ばせる)ということを心に決めていました。
(これはあくまでもうちの息子の場合であっていろんなアプローチがあると思います)
現実は、登園後泣きもせず、あっという間に大好きな絵本コーナーに向かい、
園長先生に相手してもらってうれしそうな息子の姿がありました。
また、先生方も決して無理をさせず、
朝のお集まりで教室にはいるのも
子どもたちが静かに先生の話を聞くようになってからにしてくださったり、
教室で「うるさい」と言い出せばすぐに職員室に連れ出してくださる等、
息子の特性にあわせて対応してくださっていました。
お迎え時には教室の決まった場所に泣かずに座っている姿を見ることができびっくりしました。
息子のクラスには息子より特性の強い、目を離すと危険のあるお子さんがいらっしゃるので
先生から「加配の先生はそちらのお子さんを優先的にみることになります」と言われていて
少し心配していましたが、
園長先生やフリーの先生、見かけた先生が声をかけてくださっているようで助かっています。
3ケ月の慣らし中に、
先生がたにあらかじめ息子の顔を覚えておいていただいたのがうまくいきました。
入念な準備をしてきて本当によかったです。
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保護者へのカミングアウトも思いがけず機会があり、説明をすることができました。
保護者総会のとき、会長から
療育保育園へ併せて通われているお母様の(保護者の)仕事の軽減について話がありました。
(先生によると今年は障害を受け入れて理解してもらおうとされるお母様が多いとのことでした)
総会後、クラスの保護者だけで自己紹介があったので、
タイミング的に非常に言いやすく、話してきました。
話してこれてスッと肩の荷がおりた気がします。
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長文読んでいただきありがとうございました。
今のところ、とてもうまくいっています。
でも、うまくいっていることだけではなくて、
定型発達の兄弟児である、娘(姉)が精神的にやられたりもしています。
娘も小学校に入学したばかりなのですが、
4月に入ってから心因性頻尿になってしまい、まだ治っていません。
多いときは一日に20回以上トイレに行きます。
何度もトイレの後に手を洗うため、真っ赤に手の甲が腫れて、そのたびに薬をぬっています。
息子のほうにばかり目がいってしまい、
娘のほうのフォローがまったくと言っていいほどできていなかった・・・
この子は大丈夫、平気、と安心しきっていました。
今後はもっと娘のことも考えてあげたいです。