城跡から、見下ろす筑後川。
とても、憂鬱に感じて居た。
華やかな、学校生活とは全く違って。
なぜ、僕は暗過ぎる入院生活を送って居るのか?
「この川に、溺れたい。」
ふと、本音を漏らしてしまった。
同級生達と、挨拶も出来無い。
会話も出来無い、授業も受けれ無い。
食事を、一緒に楽しむ事も出来無い。
昼休み、共に遊ぶ事も出来無い。
部活動も、参加する事が出来無い。
恋愛という、青春も無い。
帰り道の、友情も無い。
僕の青春は、なぜ奪われてしまったのか?
…後に、この筑後川は。
彼の、進路を支える。
母なる、筑後川と成る。
彼の行く道、帰る道を。
川から、見守る事に成る。
…生きろ、筑後川は。
彼を、観て居る。
空想創作文 by しまきょう、と呼ばれた男