不本意・不確実 それが条件文(英文法) | 英語でほふくぜんしん 

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条件文(仮定法)は2つの節からできています。→ If 節(条件節) と 主節(帰結節)です。 

If節(条件節)が→「もし~なら(だったら)」主節(帰結節)が「~のに(だったのに)」

 

条件文のある文章が難しく感じるところは、帰結節の時制条件節そろっている場合そろっていない場合、また、助動詞の過去形は使うけれど意味的には過去ではないなど、多岐に渡るからではないでしょうか?私にとってはそれがややこしく感じるポイントです。(このブログも⑤の例文と説明を勘違いしていたので、後日書き直しています。ごめんなさい。)

それぞれの条件節の表現の特徴を覚えて、少しずつ慣れていき、何度かこの単元の問題集を解くことを繰り返して覚えましょう。

 

下の①と②は If節(条件節)主節(帰結節)も時制が同時にずれますが、

③と④はif節(条件節)主節(帰結節)の時制のずれ方が違います。

そして⑤ if節(条件節)に「were to」を使った条件文は、主節・帰結節で 必ず 助動詞の過去形+ 動詞の原形を使います。

さらに⑥ if 節(条件節)に「should」を使った条件文は、主節・帰結節では 助動詞の過去形のほか、現在形助動詞・命令形(現在形)も用いることができます。←これは直説法に似ています。

 

 

では、順番に見ていきましょう。

① もしこの場にいたら今お売りできるのに。(今この場にいないから、 今お売りできない←この場にいないのも、売れないのも不本意)

If you were here, I could sell it to you now. 

→これは仮定法過去です。ここにいないのも、お売りしないのも現在のことですが、←そのことを現在本意としていないことを相手に伝える為、時制をずらしている(と私は解釈しています)。 If 節の動詞(were)も、主節の助動詞(could)過去形。

 

② もし新しい物件を知っていたら電話しましたのに。(あの時新しい物件を知らなかったから、あの時電話しなかった。←どちらも不本意)

If I had known the new property, I would have called you

→これは仮定法過去完了物件を知らなかったのと、電話をしなかったのは、過去のことですが、←これもその時(過去)に本意としていなかったことを表現するためにさらに時制をずらしている(と私は解釈)。If節の動詞(had known)も、主節の助動詞+動詞も過去完了。

 

③ もしあの時お売りになっていたら今ごろすごい利益がでていたでしょうに。(あの時売らなかったから すごい利益がない。←不本意)

If you had sold it then, you would have a lot of profit now.

これは仮定法過去完了と仮定法過去のミックスされた文章あの時売らなかった過去の話利益がでていたでしょう、というのは現在の話ですが、どちらもやはり不本意な結果であり、それぞれ時制をズラシてそれを表現。If節の動詞(had sold)主節の助動詞+動詞(would have)の時制がそろっていないところが特徴的です。

 

④ 私がお客様ならその金額で物件を売っていたでしょう。(私はお客様じゃないから、あの時その金額で物件を売らなかった←不本意)

If I were you, I would have sold the property at that price

 

これも仮定法過去と仮定法過去完了のミックスされた形です。If I were you.というのは、私が今*あなたではないのは、←不本意。 だから時制をひとつずらして 過去形にします。しかも、物件を売らなかったのは過去の話ですがそれも不本意。ので、時制をズラシて過去完了でそれを表します。こちらは③とは逆ですが、if節と主節で時制がそろっていないのが特徴です。

*(「今」あなたではない、というのは、厳密にいうと「過去」でもあなたではなかったので、「いつでも」あなたではないのですが、そんな時、ふつうは話している「今」に最も時制を近づけて話すので、「今」あなたではない←としているものと解釈しています。)

 

⑤ そして次は「were to」 を使用した未来を表す条件文です。この形を使って、依頼や架空の話など幅広い表現ができます。

If節(条件文)は 「were to」を使い、主節(帰結節)では 助動詞の過去形(should/could/would/might)+動詞の原形を使います

 

「丁寧な依頼・提案」  

If I were to send you a present, what would(助動詞の過去) you like(動詞の原形)?  私があなたにプレゼントを贈るとしたらあなたは何がほしい

If you were to sing a song, we would(助動詞の過去)all be (動詞の原形)very happy. もしあなたが一曲歌ってくれたなら、私たちはみなとてもうれしい。

 

「起こりえないことから起こり得ることまで可能性に 幅のある仮定(自由な発想も可能)」

If all insects were to die, we could(助動詞の過去) no longer eat(動詞の原形) fruits and vegetables. すべての虫が死んだなら、私たちはもう果物や野菜が食べられないかもしれない。

If all war were to end, we could(助動詞の過去) all go(動詞の原形) back to our home. 全ての戦争が終われば、我々は皆うちに帰れる。

 

完全に起こりえないことではない話なので、帰結節の動詞は原形なのではないかと思います。

 

⑥ 「should」を使用した未来を表す条件文です。 これは 「万が一~ならば、」という意味で、推定の意味をもつ 「should」を使ったものです。

実現の可能性には幅があるが、絶対に起こらないだろうことには使えないことだけが注意する点です。

 

〇 If he should be late, let's meet at the station. 万が一彼が遅れたら、駅で会いましょう。

〇 If she should come, don't let her stand alone. 万が一彼女が来られるのなら、彼女を一人で立たせてはいけません。

〇 If a typhoon shoud hit, we might all live in a community hall for a months. 万が一台風がきたら、私たちはみな公民館に1か月住むかもしれない。

 

If節(条件節)が不本意な時に時制をずらす

主節(帰結節)も不本意の時に時制をずらす。(if節と主節は必ず同時に時制がずれるわけではない)

未来を表す条件節でwere toを使う(不確実な)助動詞の過去形+動詞の原形で帰結する。

未来を表す条件節でshouldを使う(不確実な)助動詞の過去・現在、命令形で帰結できる。

 

まとめ

〇 もうかえられないこと、それが不本意なこと→これには時制をずらず方法でそれを伝える。

〇 未来のことで、可能性が不確実なことは、これからまだ可能性が残っている。これには時制をずらせない。だから動詞の原形を使う。でも〇 were to を受けるのは約束で必ず助動詞の過去形 (would/should/could/might)です。If S shouldもIf S were と同様だけれど should の場合は、助動詞は原形でもOKです。

 

 

 


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