【春季千葉県大会で59年振り8強に導く見事な熱投】
全国各都道府県で今春季地区大会の熱戦が繰り広げられている。東京都大会では帝京高校が、東海大菅生高校との決勝戦で、9回裏4-5から同点にし、5番富浜選手がレフト席にサヨナラ3ランを放ち、8-5で2年連続15回目の激的優勝を飾った。
ご当地千葉県でも、ベスト4が決まり、5/3に準決勝が行われる。そんな大会で驚きの投手を見つけた。
県立長生高校のエースで3年生左腕田村健太投手。身長185㎝は超える。県大会開会までは私は全く名前も存在も知らなかった。予選から1人で投げ続け、とうとう準々決勝まで進出、チームを59年振りに8強まで導いた。
県大会では何とタイブレークが2度もあり、4/20、4/21、4/27、4/28の4試合で36イニング、650球を投げ抜いた。
【驚きのスタミナ】
戦績はこうであった。
4/20 春季県大会1回戦
あずさ第一 012 011 030 001 0 =9
長 生 001 110 302 001 1X=10
8-8で延長戦になり10回からタイブレーク。そして延長13回裏に押し出し四球でサヨナラに。田村投手は何と229球を投げて被安打6。
4/21 春季県大会2回戦
長 生 200 000 120 1=6
西武台千葉 000 003 020 0=5
この日も5-5で延長戦に。タイブレークで1点をもぎ取り勝利する。田村投手は152球で被安打9。
4/27 春季県大会3回戦
東海浦安 000 010 000 =1
長 生 000 010 001X=2
シード校相手に投手戦。2mのボールの高さからの大きなカーブを武器に0を重ねる。9回裏に2死走者なしから3連打してサヨナラに。田村投手はこの日も161球を投げて完投勝利。
4/28 春季県大会準々決勝
長 生 401 000 0=5
千葉英和 003 811 X=13
3回表まで5-0とリード。しかし田村投手にさすがに疲れが見えて4回裏に捕まる。1死満塁で3番が左前タイムリー。4番が左越え走者一掃の二塁打で5-7と逆転される。更に2四死球で2死満塁で一ゴロを失策で2失点。更に9番が中前2点タイムリーでこの回8失点。5回裏に先頭に左前安打を打たれて降板する。ここまで108球だった。
直球は130キロ位に見えたが、長身から繰り出す大きなカーブがほとんどストライクになり、どのチームもこの球に苦労していた。全部で県大会だけで650球。更に4/7に予選1試合も7回完投していた。驚くべきスタミナには敬服した。最後の夏大にはBシード。更にどれだ化けるか。