自転車の交通違反に「青切符」制度新設へ | 笑う門には福来るのブログ

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【自転車関係の死亡・重傷事故で73.2%が自転車側の交通違反】

 今朝のこと。地元の大通りを車で走っていて、駅に近い十字路交差点を青信号で通過しようとしたその時だ。左の駅方面の道から、20代の女性が運転する自転車が、赤信号を無視して交差点に入り、直ぐに左折してきた。

 

 思わず、真っ直ぐぶつかってくると思い急ブレーキを踏む。女性は何事もなかったかのように、車道を行ってしまった。自転車は歩行者意識そのもので、ただ交差点を左折しただけなのだろう。私の車は後ろの車に追突されなくて幸いだった。

 

 世の中に無謀な自転車運転は後を絶たない。私は毎日車を運転するが、自転車の危ない運転にはほとほと閉口している。

 

 警察庁によると、2022年に全国で起きた自転車が関係する死亡・重傷事故が7107件あったが、そのうち73.2%の5201件は自転車側に前方不注意や信号無視、一時不停止などの交通違反が確認されたという。

 

【2024年通常国会へ改正法案提出】

 自転車が関係する交通事故は年々増加していて、今年は11月までで約6万5千件で、昨年の同じ時期より2千件余り多くなっているという。

 

 12月21日に警察庁の有識者検討会で「良好な自転車交通秩序を実現させるための方策に関する中間報告書」が作成され、16才以上に自転車への「交通反則通告制度(青切符)」の導入が盛り込まれた。そして警察庁から年明けの通常国会に改正法案を提出する方針が示された。

 

 現在は自転車での違反に交通反則金制度が使えず、自転車の悪質・危険な違反に限り「赤切符」を切って刑事罰の対象として検察庁に送検している。しかし実際に前科となる起訴・判決に繋がるのは1~2%だという。これでは取り締まりの実効性が上がらないでいた。

 

 交通違反で取り締まりを受けてもほとんど罰則は適用されず、一部では自転車はルールを守らなくてもよいという風潮もあると伝えられる。

 

 今回検討されているのは、検察庁への送検ではなく、自動車のように、軽微な違反では反則切符(青切符)を交付して、銀行等で反則金を支払えばそれで終了するシステム。1回1万円程度の反則金を支払う取り締まりが頻繁に行われれば、歩行者のつもりの自転車運転者も、より気を付けて運転するようになるだろう。

 

 自転車運転していて、どんな行為が道交法違反になるのか、多くの自転車運転者はよく分かっていない。テレビニュースなどで、これでもかと頻繁に問題指摘をし続けて、違反の認識向上に努める必要がある。簡単な法規を問う試験を実施する自転車免許制度も必要になるかもしれない。

 

 車と同じように軽微違反で青切符が切られ、反則金を銀行などで支払えば終わる法改正が行われれば、警察官ももっと積極的に交通取り締まりに当たれるようになる。

 

 例えば、スクランブル交差点などで自転車を押して渡れば歩行者扱いだが、多くの歩行者の中に自転車で走行し通過していったら立派な信号無視。3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金だ。

 

 右側走行違反といっても、自転車の運転者で右側通行が危険な違反と全く認識していない人も多い。自分には前から車が来るのが見えるので安全だからと。

 

 歩道の走行違反も、車からの安心感から歩行者のつもりで何の罪意識もなく歩道を走行している人が大半だろう。

 

 スマホを見ながらの自転車運転、傘を差しながらの片手運転、小さい交差点で一時停止せずに全速走行する自転車、夜間不灯火など「悪質運転」の山だ。

 

 実際に警告だけでなく、自転車運転者やその保護者が1万円前後の反則金を支払うことになれば、自転車運転意識も大幅に改善され、200億円前後の国庫納付金が入れば交通安全対策資金にもいくらかでも寄与されることだろう。

 

【車の違法駐車の取り締まり強化と自転車安全運転講習の充実】

 道路の自転車走行帯も結構作られてきた。ここでの違法駐車は自転車走行への大きな障害で、違法駐車には即時にビシビシと警察には取り締まってもらいたいものだ。

 

 自転車を購入した時には、自転車運転安全講習映像を自宅でのネットでの視聴を義務付けるなど、安全運転講習を幅広く実施して欲しい。