深刻な水不足へも 「空の給水車」となるか台風7号 | 笑う門には福来るのブログ

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【7月・8月と雨が降らず】

 とにかく毎日が猛暑日。東京都心では、昨日17回目の猛暑日を記録し、年間の猛暑日日数が過去最多を更新中だ。局地的には雷雨・スコールはあるものの、首都圏の水がめにはまとまった雨が降ってくれない。

 

 都心の前30日の降水量は25.5mmで平年比21%。前60日で91.5mmで平年比30%。7月の雨が平年の半分以下に。7月のはじめではあれほど今年の貯水量は大丈夫と言われていたのに、最近になって急激に低下しているという。

 

 利根川水系9ダムの貯水量は、今日時点で60%を切って、この時期の平均値の7割となっている。7月末時点ではほぼ平年並みの貯水量だったのに、毎日続く猛暑で急速に減少しているようだ。

 

 最も貯水量の多い八木沢ダム(有効容量11550万㎥)では、今日現在40048万㎥で35%しかない。7/30にはたった1日で1.6mも推移が下がってしまった。満水時と較べ約18m以上水位が低下しているという。

 

【過去の取水制限時と似た状況に】

 1996年には30%の取水制限が行われプールなどが使用中止になったが、現在はそれと同水準に。2012年には9月に取水制限が行われたが、それより早いペースで貯水量が減り続けている。

 

 国交省や流域自治体でつくる渇水対策連絡協議会は、このまま降雨が無ければ来週にも会合を開き、10%の取水制限について協議することを決定した。

 

【期待は台風7号】

 台風7号が急速に発達して、お盆の8月15日頃には静岡~愛知に上陸しそうだ。台風は、大きな災害を引き起こすが、水資源の観点からは「空の給水車」と呼ばれている。

 

 群馬水上方面に多くの降水をもたらしてくれればよいのだが、当初の東京直撃から西の方面にずれてきているようだ。さて首都圏の貯水池はどうなる?