ワクチン接種後の死亡2075人も因果関係があるか「否定できない」がたったの2人 | 笑う門には福来るのブログ

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【「ワクチン接種が原因で亡くなった」とは認定困難】

これまでワクチン接種後に死亡した人は2075人いるという。そのうち、厚労省の「副反応検討部会」でのワクチン接種と死亡との因果関係の専門家評価で、「因果関係が否定できない」はたったの2人、「認められない」は11人、そして「情報不足などで評価できない」が実に2062人もいるのだとか。

 

 ワクチン接種までは何の調子が悪いところもなく、元気一杯だった人が、ワクチン接種して短時間に死亡してしまったら、通常ワクチン接種が原因で死亡しただろうと想像する。患者を診た医師もワクチン接種が原因ではないかと強く思い、厚労省に報告する。

 

 家族は、遺体を引き取った警察などから「解剖しますか」と聞かれると、「早く家に帰してあげたい」「これ以上身体にメスを入れるなんてかわいそう」と考え断る。その判断に、以後の大きな問題があったことが分かってきた。「解剖」の問題が今後を左右する。

 

 厚労省はこういう。「ワクチンを接種した後に亡くなった」ということは、必ずしも「ワクチンが原因で亡くなった」ということではありません、と。専門家が資料を精査して判定する。しかし、詳細な資料がないので「情報不足などで評価できない」となってしまう。

 

 2例以外の全部はワクチン接種との因果関係があると判断されていない。

 

【「因果関係が否定できない」2例とは】

 1例目。愛知県の42歳女性。2022年11月、4回目のワクチン接種。5分後から体調が悪化し、15分後に呼吸停止。医師がアドレナリン注射を行おうとしたが上手くいかず、接種から1時間40分後に死亡する。糖尿病などの持病はあったが、画像検査などでは死亡に繋がる異常が認められず。家族はアナフィラキシーショックが死因と考えている。

 

 2例目。徳島県の14歳の女子中学生。2022年8月10日、3回目のファイザーのワクチン接種を行う。翌11日夜に呼吸困難となり、12日朝に呼吸をしていない状態で発見される。徳島大が死亡解剖し、多くの臓器に炎症があり、心臓の炎症が深刻な不整脈を引き起こす。死因をワクチン接種による心筋炎と心外膜炎と認定する。

 

 8/2の朝日新聞で紹介されている大阪府の佐藤政美さん(68歳)は、2022年11月にワクチン接種。体調が急変し30分後に亡くなる。基礎疾患はなかったという。司法解剖は依頼しなかった。このような例が2000件以上あることになる。「情報不足などで評価できない」とされて。

 

【解剖の圧倒的少なさ】

 解剖には、病死の原因や治療効果などを探る「病理解剖」と、死因が分からない場合に警察や自治体などが行う「法医解剖」があり、後者には「司法解剖」「行政解剖」「死因・身元調査法解剖」などがある。

 

 解剖に抵抗を持つ人が多いことなどもあり、解剖数は年々減少傾向にある。解剖を行える態勢の問題もあるようだ。日本病理学会によると、1985年度に4万件以上あった解剖は、2020年にはコロナ禍もあり7717件しかなかったという。

 

 日本法医病理学会理事長である和歌山県立医科大の近藤稔和教授は朝日新聞でこういう。「今の日本の仕組みだと、ワクチン接種後に亡くなった人が解剖されるかどうかは、地域差や事件性の有無の判断に左右されてしまう」「例えばワクチン接種後3日、あるいは5日以内など期間を区切ったうえで、ワクチン接種後に亡くなった人は全て解剖する法制度の整備」を提案する。

 

 厚労省によると、これまで新型コロナのワクチン接種で死亡一時金などの支給が認められたのは、10代から90代までの109人のみだという。

 

 ワクチン接種による死亡が強く疑われる場合には、とにかく解剖を、である。