米当局がAmazonを提訴ー「Amazonプライム」を巡って | 笑う門には福来るのブログ

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【プライムに「同意なく入会」】

 6月21日、米連邦取引委員会(FTC)がAmazonをワシントン州の裁判所に提訴したというニュースが世界を駆け巡った。Amazonプライムは毎年250億ドルの収益があるという。

 

 Amazonの「Amazonプライム」について、故意に何百万人もの消費者を騙して、無意識のうちにプライム会員に登録させ、また解約させないよう妨害手法を用いている、とする。

 

 訴状によると、Amazonプライムの会費は月額14.99ドル(約2124円)、年会費139ドル(約19,700円)。全世界では会員数が2億人を越えているそうだ。

 

 これに対しAmazonは、FTCの主張は事実でないし法的にも間違っているとして、「真実は、顧客がプライムを愛しているということであり、設計上、顧客はプライム会員に登録することも、解約することも、分かりやすく簡単に行える」と反論している。

 

【Amazonの主張は本当か?】

 私も、たまにインターネットでAmazonのサイトで本や物品を年に3~4回ほど購入することがある。

 

 私の経験によると、商品を購入しようとすると、長文の購入案内の中で「Amazonプライムに入会する」という欄に既にチェックが入っていて、それに気が付いてチェックを外さないで注文すると、毎月500円ほどの会員料金がずっと支払い続けることになっている。

 

 以前、それに気が付かずに商品を購入し、通帳の引き落としで初めて気が付き、会員を解約すべく、悪戦苦闘してネットで解約して、後日通帳に500円が返金された経験がある。

 

 よーく文面を見ないと、なかなか気が付かないチェック印だった。その後の購入でも、真っ先に「プライム会員になる」チェック欄を探すことから始めることにしている。

 

 直近の購入では、とうとうプライム会員になるチェック欄が見つからず、購入手続したが、どうも「会員になった」気配なので、通帳の口座振替が気になっている。私の経験では、FTCの提訴主張はもっともで、日本の消費者庁・消費者相談センターはどうして直ぐに動かないで傍観しているのか不思議でならない。

 

【Amazonプライムって?】

 日本のAmazonプライムは、年間プラン4900円、月額プラン500円。会員になると、迅速で便利な配送オプションが無料で使えたり、対象の映画・テレビ番組が見放題、対象の本・漫画・雑誌が読み放題、1億曲が追加料金・広告なしで聞き放題など特典がある。

 

 Amazonは、これだけのサービスでありバーゲン価格と考えているようで、購入のヘビーユーザーや映画・音楽愛好者には好評のサービスなのだろう。月500円なら格安!

 

 サービスが承知の上で納得して会員になるのなら全く問題は発生しない。しかしごくたまにしか商品を購入しない、ネットでの映画も音楽も雑誌なども全く必要としない人にとっては、興味も沸かないしろものである。

 

 そういう人が、特に高齢者などで、インターネットでの購入手続に不慣れだったりすると、いつの間にか会員になっていて、毎月500円を口座から引かれているのに気が付かない人も多いかもしれない。

 

 知人などからも、いつの間にかプライム会員になっていて、毎月500円が引かれ困っているという声をたまに聞くことがある。

 

 ☑欄の分かり辛さ。今回のマイナンバーカード問題で「いやだと言わない限り、高齢者の年金口座をマイナンバーカードに紐づける」というあの政府の強引なやり方とダブってしまう。

 

 FTCのリナ・カーン委員長の「アマゾンはユーザーを騙し、同意なしに有料会員への登録に誘導し、彼らを苛立させるだけでなく、多額の損害を与えた」という声明内容が、裁判所でどう認定されるのか、大いに注目している。