国の借金とインフレ | 笑う門には福来るのブログ

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【年度末で1038兆円に】

 財務省によると、国債などの「日本の借金」は、昨年末で1017兆9459億円。国民1人あたり約800万円の借金をかかえていることになるという。

 今月の年度末では1038兆円、来年度末には1143兆円に達する可能性があるそうだ。

 1981年に初めて「100兆円」を超える。それが、1990年に200兆円、2000年に500兆円、そして昨年1000兆円超えと、とんでもないことになってきている。


【自転車操業】

 私には、国はこれを完済するつもりなど全くないと思える。国債の暴落が心配される中、高齢者を中心にせっせと国債を買わせている。国民は国に対する債権者であるのに、「国民一人あたりの借金」とは不思議なロジックである。

 明らかに国による自転車操業。家庭であれば、借金を10年、20年計画で返済しよう、1年あたりいくら返済しようと考えるが、1000兆円を仮に20年分割にしても、1年あたり50兆円、国家予算の半分が必要になる計算である。


【敗戦時の借金】 

 現在の借金規模と同じ規模のものが、日本の敗戦直後だったという。それはどうなったのか。敗戦に続いて起こった急激なインフレーションにより、それがほとんど実質消失してしまったという。

 かって私も、祖母の保険が満期になったとかで通知を受けたが、その金額がいろいろ手続きをしたり受け取りに行く交通費を考えると、全く割があわないので放置したことがある。掛け始めたころは大変な価値があっただろうに。


【ハイパーインフレ】

 今日銀は、長かったデフレーションから、年2%程度のインフレ目標を設定している。一方、異次元の金融緩和によりハイパーインフレが起きるのではないかという心配の声が上がっている。

 仮に以前のような10%近いインフレーションが続くと、お金の価値が数年で半減することもありうる。すると一番の被害者は債権を持つ国民である。日本の官僚も政治家も、このまま雪ダルマのように日本の借金を膨らませていくと、敗戦後のドタバタを再現しようとしているのではないかと思えてくる。