享保の時代。浪人の三沢伊兵衛とその妻は、長雨のため安宿に居を構えた。ある日、若侍の諍いを難なく仲裁した三沢は、通りかかった藩主・永井和泉守に見そめられ城に招かれる。三沢が剣豪であることを知った和泉守は、彼を藩の剣術指南番に迎えようとするが…。(Yahoo!映画)
故・黒澤明監督が山本周五郎の短編をもとに書いた遺稿を、黒澤組のスタッフたちが映画化。剣の達人でありながら人の良さが災いし、思うように仕官になれない浪人をユーモラスに描く、とありました。
時代劇というと「勧善懲悪」なストーリーが多いけど。
随所に織り込まれる雨や、豊かな緑の風景に相まって。
実にのんびりとした、ほぼ平坦なストーリー(夜に見ると寝ちゃいそうかも)。
主人公が剣の達人という設定を軸に、殿様に気に入られ屋敷に上がったり。
地元道場主たちから恨まれるなど。「おお!」な箇所もあるのですが。
「闘わない」武士(浪人)夫婦の、静かな生活。
いつも静かに夫の帰りを待つ妻。奥ゆかしいなあと思ったら実は、というのが最後きりっとしてました。
まあこういう時代劇もあっても、いいかなあ。
夫唱婦随。しみじみと。
2000年日本91分
今日も一日お疲れ様でした。
明日もいい日になると、いいね。