今こそ行動を<未来を花束にして/キャリー・マリガン> | 本と映画と、たまに猫。〜そろそろ、おねむ〜       

1912年の英国。ロンドンの下町で生まれ育った24歳の女性モードは、低賃金、長時間労働の劣悪な労働条件と上司のセクハラが常態化する環境のもと、洗濯工場で、夫のサニーともども、働き詰めの毎日を送っていた。ある日彼女は、職場の同僚の女性に誘われて下院の公聴会に出かけ、日ごろ自分たちが働く工場での労働の実態を、同僚の女性に成り代わって証言。それをきっかけにモードも女性参政権運動に身を投じるようになり…。(wowow)

"実話をもとに、1910年代のイギリスで参政権を求めた女性たちの姿をキャリー・マリガン主演で描いたヒューマンドラマ。"

 

タイトルが素敵だし、メリル・ストリープも出るとあって軽く見始めたのですが。

結構重かった。原題のsuffragetteは、婦人参政権論者の意味.

 

「参政権」の「参」の漢字が浮かんでこなかった私。そこからまず大反省。

参政権ってわかりやすく言うと?。調べてみた。「政治に参加する権利」の総称とありました。

18歳で選挙権を得られる今だからこそ、改めて考えさせられる「女性参政権」の話。

作品の中で、どう行動に移すかが結構過激で。ポストや電話線を爆破したり。

なぜ?。話合えばいいのにと思ったけど。「爆破しないと男は耳を貸さない」。うむー。

成り行きで活動家になった主人公モードが、1週間の実刑となったとき。

夫は「恥をかかせるな」とそっぽを向くし、職場でもハブられる。愛しい息子とのエピソードも、2つの幸せは手にできないのかと悲しかった・・・。

女性活動家達の話だけではなく、警部(「ヒトラーへの285枚の手紙」の主人公でした)の仕事ぶりも、目を引きました。「相手は一枚岩ではない」と、密告を誘ったり。活動家の写真を新聞に載せたり。

終盤の警部への言葉「私は歩兵、あなたもです」

立場替われば、みな同じなのよ。心に響きました。

エンドロールで、この運動をきっかけに、各国の女性参政権が認められた時期が流れていました。

つい最近認められた国も。
当たり前が当たり前じゃなかった時代が、あったのです。

 

あ、そうそう。メリルの出番はほんの3分くらいでした・・・。

 

2015年イギリス106分

 

今日も一日お疲れ様でした。

明日もいい日になると、いいね。