俺の名前を聞け<わたしはダニエル・ブレイク/デイヴ・ジョーンズ> | 本と映画と、たまに猫。〜そろそろ、おねむ〜       

イギリス北東部ニューカッスルで大工として働くダニエル・ブレイク。心臓に病を患ったダニエルは、医者から仕事を止められ、国からの援助を受けようとしたが、複雑な制度のため満足な援助を受けることができないでいた。シングルマザーのケイティと2人の子どもの家族を助けたことから、ケイティの家族と絆を深めていくダニエル。しかし、そんなダニエルとケイティたちは、厳しい現実によって追い詰められていく。(映画.com)

2016年・第69回カンヌ国際映画祭で、「麦の穂をゆらす風」に続く2度目の最高賞パルムドールを受賞した、イギリスの巨匠ケン・ローチ監督作品。

wowow・W座によると、ケン・ローチ監督が引退撤回してまで作りたかったそう(当時81歳)。

地元ラジオ局で大プッシュされていたので、心待ちにしてました。

 

「お役所たらいまわし・あるある」「オペレーターにつながらない・あるある」。
病気をしたら仕事に就けないし、小さな子供がいて学歴も中途半端では、働きたくても働けない。

役所へ行けばいろんな手続きが必要で、最後は「ネットで申請して」。

電話すれば手続きのオペレーターとつながったのは、1時間48分後。

「俺は鉛筆派だ!」「サッカーの試合終了しちまったぞ!」とダニエルが怒るのも、わかるよ。

 

そんなオヤジ・ダニエルが職業安定所で出会ったのが、ケイティ母子。

「困ったときはお互い様」「助けてもらったら、今度は助ける番」。

そんな当たり前なことが、とても特別に見え心温まる。

それぞれの登場人物に、どこか自分を置き換えて観ていました。

 

「汝隣人を愛せよ」。作中には出てきませんが、そんな言葉が浮かびました。

ダニエルがケイティにかけた言葉がジーン。

「こんなこと大したことない。君は悪くない、立派だ」「人には追い風が必要」。

 

このタイトル。原題と同じで、あまり気に留めてなかった終盤。

「だからこのタイトルなのね!」。と1回目は拍手喝采、最後はホロリ。とても重みのある、タイトルでした。

 

2016年イギリス/フランス/ベルギー 100分。

 

今日も一日お疲れ様でした。

明日もいい日になると、いいね。