選手と代理人は、一蓮托生<代理人(エージェント)/本城雅人> | 本と映画と、たまに猫。〜そろそろ、おねむ〜       

敏腕代理人の裏の顔は、スキャンダル仕置人!? 
選手(クライアント)の不祥事は、ヤツに任せろ。

金にこだわる姿勢から、メディアに「ゼニバ」と揶揄されるスポーツ代理人・善場圭一だが、
手腕はピカイチ。
契約選手の全打席・全投球をチェックして球団との交渉に臨み、
有利な条件を勝ち取っていく。
そんな彼の頭脳は、さまざまトラブルを引き寄せる。
暴行疑惑、女性問題、違法な賭け事etc
タフでクレバーな男は、いかにして問題を解決するのか!? (amazon)

「日本のプロ野球界が、弁護士であることを代理人の条件の一つにしている」。

野球の代理人って、日本人選手がメジャーリーグに渡った頃に、初めて耳にしました。

主人公・善場はたった一年だけ、プロ野球に在籍した「選手上がり」。

この設定が、まず面白い。

選手の報酬の何パーセントかをもらうのが仕事。なので選手に色々アドバイス、ときに指導もする。

「選手と代理人というのは契約ではなく、信頼で結びつくもの」。なるほどねえ。

 

連作短編集になっていて、善場が契約している3選手や、家族等々の問題が起きます。

それを時に選手目線になったり、いろんな方法で答えを導いたりします。

第1章「標的の裏表」。契約選手が女性への暴行事件で、逮捕。

ここで善場が気が付いたのは「利き腕」。野球選手は、投打で利き腕が違う時もありますね。

全編にミステリー風謎解きなところもあって、おお、そこか~!

 

ちょっと大げさかもしれないけど。

この「ビビッ」と来た感じは、横山秀夫さんの短編集「第3の時効」を読んだ時に似てる。

 

正義の味方、じゃないんです。選手を守ること=選手が力を出して年俸GET=善場も手数料GET。

きっちり仕事をする、その一本筋が入った姿勢が読み応えあります。

助手の直之とのコンビも、凸凹っぽいところもあるのが楽しい。

 

「エースと呼ばれる選手はチーム全体の事を考えている。だから仲間もエースに勝ちを付けようと頑張る。善場はそんなピッチャーだったよ」。

連作短編集一気読み。

最近だと「ミッドナイトジャーナル「監督の問題」 いずれも面白かったし。

本城さんはもう私のお気に入り作家リスト入り、決定!な発見でした。

 

今日も一日お疲れ様でした。

明日もいい日になると、いいね。