星は流れてしまうのか<星をつける女 / 原宏一> | 本と映画と、たまに猫。〜そろそろ、おねむ〜       

<世界的な「食の格付け本」の「格付け人」、牧村紗英。会社を辞めて独立し、シングル

マザーとして働く彼女は、先輩で相棒の真山幸太郎と、人気店の覆面調査を開始する。

絶対的な味覚と調査能力で、彼女がつける「星」の数は…?彼女の舌が見抜く「嘘」。>

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私が最近めちゃハマっている作家・原宏一さんの新刊。

これは読まねば!

 

(本日の調査対象)
1 有名人も常連の高級フレンチ「メゾン・ド・カミキ」
2 行列のできるラーメン店 「麺屋勝秀」
3 今もっとも泊まりたいお宿「白浜温泉 紀州ノ庵」 の3章からなってます。

 

☆よかった点☆

・「食小説」を書かせたらピカイチな原さん。食が客の前に出るまでの、いろんな

逸話も満載。利益を上げるため、安いお米を決められた基準内で、どう添加物を

くわえて美味しくさせるとか。考えたらちょっと怖い話だなあ。

 

・真山と紗英のコンビが段々出来上がっていく様子や、紗英のキャラなど。人情的

ストーリー展開は、面白くないわけがない!

 

・なかでも最後の「白浜温泉」編は、読み応え抜群。紗英達は脇に回って、白浜温泉

の一族騒動は、あるある、なのかも。

 

・これからシリーズになりそうな予感。楽しみ。

 

★イマイチな点★

・「覆面調査員」だけど、話が進むにつれて調査対象に入れ込んでしまう紗英。

身分をあかしちゃいけないと思うけど。

 

・人情的要素や調査対象が中心になり、紗英達が脇に回っている感は否めない。

 

また原さん作品、リサーチしなくっちゃ♪

 

今日も一日お疲れ様でした。

明日もいい日になると、いいね。