点を線でつなぐ<報い 警視庁追跡捜査係 / 堂場瞬一> | 本と映画と、たまに猫。〜そろそろ、おねむ〜       

<警察に届けられた一冊の日記。そこに記された内容から、二年前に起きた強盗致死事件の容疑者として、辰見という男が浮上する。未解決事件を追う追跡捜査係の沖田は宇都宮に急行するも、到着直後、辰見は重傷を負った姿で発見され、死亡してしまう。容疑者特定の

矢先の出来事に、沖田と栃木県警は当惑を隠せない。一方、同係の西川は別の事件の資料を読み返し、頭を悩ませていて…。不可解な事態に翻弄される刑事たちは、事件の本筋を手繰り寄せられるのか。>(amazon)

未解決事件を担当する「追跡捜査係」第7弾です。

 

☆よかった点☆

・いろんな事件が関係しているけど、途中時系列でまとめる箇所があるなど、比較的

分かりやすい。

 

・刑事にだって私生活もある。このシリーズではその点にも、結構スポットが当てられてた

けど。今作ではあまり登場せず、事件を追っていくストーリー。

 

・他の係員の、大竹・庄田・さやか&係長の鳩山。いい具合に捜査に参加。係の一体感

が感じられる。以前は沖田と西川しか、あまり出なかったからね。

 

・「進んでいるのかどうかわからない」とは、西川の弁。いつ解決するのか?

 

・「塀の中」の出来事。そうつながるかー。そこが焦点っていう展開が、目新しい。

 

・犯人を逮捕しても、「進行中の事件は捜査できない」。係の特性なんだな。

 

・途中で堂場作品の「犯罪捜査支援課」村野が何回か登場。未読なので、ちょっと

興味あり。

 

★イマイチな点★

・一気読みしないと、ちょっと迫力にかけるかなあ。私は時間が取れず、少しずつ

読んだため、ちょっと残念。

 

・よかった点の裏返しになるけど、普通の警察物になってしまっている。

”追跡捜査係”という特異性に欠けてきたかな。

 

・終わり方がねえ。スカッとしない。これで終わりなの?。うーん。

 

今作が次作(きっとあるでしょう)にどうつながるのか、ちょっと気になる!

 

今日も一日お疲れ様でした。

明日もいい日になると、いいね。