Creedence Clearwater Revival(CCR)の1969年の2ndアルバム。CCRは1968年に“スージーQ”というアルバムでデビュー。アメリカンミュージックの伝統に根ざしたロックを演奏するグループで、南部のサザンロックのようなサウンドではあるが、西海岸出身のバンドである。このデビュー盤には彼らのオリジナルではないがタイトル曲となった“スージーQ”をR&B調の見事なカバーで演奏し注目を集めていたが、彼らのオリジナリティーが確立された代表作というとこの2ndアルバムになるだろう。
ジョン・フォガティとトム・フォガティという兄弟を中心にしたバンドで、この頃のCCRはフォガティ兄弟のアメリカン・ルーツミュージックに対する素養と造詣の深さがバンドの方向性を示唆している。(トム・フォガティは1971年にはCCRを脱退) カントリーをベースにしていながらも伝統音楽としてのカントリーにはならず、フォーク調の曲を演奏しても平凡なアコースティックソングにならずどの曲にも独特なロックスピリットがある。
冒頭の“Good Golly Miss Molly ”はリトルリチャードの古いロックナンバー。この曲も独自の解釈で見事にCCRのサウンドとなっている。またIke&Tina Turnerが後にカバーしたCCR初期の名作“Proud Mary”が収録されている。Ike&Tina Turnerの躍動感あるダンザブルなヴァージョンと比べると、こちらのオリジナルヴァージョンは熱いながらもクールな印象を受ける。その他、これぞCCRサウンドと言える“Born On The Bayou”など一切無駄のない内容で、アルバム全体の完成度は高い。。
CCRは日本ではこの後“Have You Ever Seen The Rain?”のヒットで知名度が上がるが、このアルバムはバンドのサウンドはこの2ndアルバムで既に完成されている。古き良きアメリカンロックの伝統を受け継ぎながらも、ノスタルジック一辺倒にならず独自のロックスピリットを持ち続けたCCRの原点とも言えるアルバムである。常に影響を受けてきたカントリー、フォーク、R&B,ゴスペルといった音楽に対しての批評性とオリジナリティーを失わない彼らの精神とサウンドは、今日のジャグバンドの良きお手本となっている。