Miles Davis - You're Under Arrest | NOTRE MUSIQUE

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Elle est retrouvee.
Quoi? - L'Eternitee.
C'est la mer alleee
Avec le soleil.

You'reUnder Arrest友人の蜂助氏からマイルスの1985年のLive Under Thes Skyの映像をいただいた。
今は亡きBob Bergやジョンスコ(g),ダリル・ジョーンズ(b)らのいた頃のバンドで、最後にタモリのインタビューが収録されている。
ご存知のとおりトランペッターでもあるタモリは終始緊張し通し。この時期のマイルスに“My Funny Valentine”の話をするなどかなり的外れな質問をしているが、御大は機嫌良く、その場で書いた絵をプレゼントしていた。
このアルバムはちょうどその同時期の1985年にリリースされたアルバムで、この時代のマイルスの代表作。
このアルバムは前作までつきあいの長かったドラマーのアル・フォスターからビンスウィルバーンに交代した時期である。このアルバムでのそれぞれの参加曲は約半々づつと、これまでにも何度か訪れたマイルスバンドのサウンド変革の転機であることが二人のドラマーのサウンドの差に現れている。
個人的には復帰前の“Agharta”復帰後の“We Want Miles”の思い入れが強いため、アルフォスターの重く泥臭いビートは大好きなのだが、この時期のマイルスの方向性に明らかについていけていないのが明白である。ジョンスコも前作“Decoy”で見せた変態的なフレーズが強化され、その後に繋がるアウトフレーズはここで完成をみせている。
アルバムのハイライトとも言える“Time After Time”はシンディーローパーのヒット曲のカバー。マイケルジャクソンの“Human Nature”とともにこの時期のライブでは欠かせない曲であり、4ビート時代まで含めてマイルスのバラードとしての最高傑作でもある。
このアルバムは1曲目の“Jack Johnson”のリアレンジに始まり、マイルスがリリースした数多いアルバムの中で最もポップなアルバムと言える。
復帰後のマイルスについては70年代以前のような先見性は鈍り、時代の後追いになってしまっている感は否めない。だがマイルスは“売れるものが正しい(カッコいい)”というポップミュージックの真理をよく理解している人でもあり、このアルバムのポップ感はそんなマイルスが生涯貫いた“カッコ良さ”が最も如実に表れている。ロバート・アーヴィングのプロデュースもこれまでのギル・エバンスやテオ・マセロとのアプローチとは異質なものだが、このポップかつクールな演奏をうまくまとめている。
そしてなんと言っても“Time After Time”という極めてありがちなコード進行の曲でここまで泣かせてしまうマイルスのセンス、やはり常人ではないと言えるだろう。