「ゆきのひ」
文・絵:エズラ・ジャック・キーツ
訳:きじまはじめ
続きまして、またもや季節感なし。
これも2月に読んで、書きかけで4ヶ月近く寝かせてあったレビューです。
雪の日の子供の目にうつる世界を描いた絵本です。ゆきのひの街の風景、遊びが子供目線でいきいきと描かれます。雪の日って、子供にはとてもワクワクする特別な日です。
キーツの絵本は、ピーターのいす、ピーターのくちぶえに続き、読むのは3冊目でした。この3作の中でも、ゆきのひは特に好きです。まず、絵がキレイ。内表紙もキレイ。そして、子供のシルエットが他の作品よりかわいらしいなと思いました。
キーツの絵本って名作と言われますが、最初の一冊を読んだとき、私にはあまり良さが分かりませんでした。ドラマチックな展開ってほとんどないんです。でも、2冊3冊と読んでみて、とても子供目線で描かれているのがいいなと感じるようになりました。大人が子供の世界を疑似体験できる絵本かなと思います。子供目線なので、少しカオスなこと、大人には理解しづらい展開もあったりします。
キーツの絵本、他の作品も読んでみたくなりました。ピーターが出てくるシリーズ、他にも出版されているので、一通り読んでみたいです。