「ダンプえんちょうやっつけた」
作:ふるたたるひ、たばたせいいち
わらしこほいくえんでの、ある日の外遊びのお話。ごっこ遊びから派生して、くじら組の子供たちvsだんぷ園長の対決が始まります。さくらちゃんの成長物語にもなっています。くじらぐみの子供たちの様子がいきいきと描かれています。
なかなかの長編。眠る前の読み聞かせには、親の方も気合いがいります。でも一気読みした方が臨場感は味わえるので、週末の夜に少し早めにお布団に入って、長めの読み聞かせタイムをおすすめします。1時間はかかるかな。
この絵本、「おしいれのぼうけん」と2部作になっている絵本です。テイストは「おしいれのぼうけん」と似ています。「おしいれのぼうけん」は恐怖のドキドキ場面もありますが、こちらはからっと明るいかんじの絵本になっています。子供たちの真剣さが絵本から伝わってきます。
この絵本、長男が保育園にいた頃によく読んでいたのですが、しばらくご無沙汰していました。最近、次男がハマる年齢となってきました。自分の保育園生活と重ね合わせながら楽しめる絵本です。
実は次男、さくらちゃんと少し似た臆病なところがあります。いしだんのすべりだいをすべる子たちを見ているさくらちゃんのセリフ。
「わたし、こわいんだもん。こわいことはしないんだもーん」
このセリフが物語の終盤でどう変わるかが注目ポイントになります。
絵本の流れや意図からは外れた感想ですが、石段の脇を滑り降りるなんて「しない」という(変化前の)さくらちゃんの考えは正しいとも思う。そんな危険な遊びを子供にさせたくない過保護母です。