「ゆきごんのおくりもの」
作:長崎源之助
絵:岩崎ちひろ
みきおくんを主人公とした物語。
「ちびなんかあっちへいけ」って仲間はずれにされたみきおくんが、ひとりでつくった雪のかいじゅう・ゆきごん。ゆきごんは正義のみかた、みきおくんのみかたです。
(新日本出版社の絵本紹介より引用)
みきおくんとゆきごんの心温まるストーリー。空想の世界の広がるストーリーです。しかし、みきおくんとゆきごん、案外直接の交流は少なく、すれ違いです。
けっこう地味めなストーリーと色少なめの絵なんです。素朴なかんじ。読み聞かせてるとき、子供にはウケないだろうなって想像してたんです。でも、意外や意外。絵本を返却するときに聞いたら、長男も次男もゆきごんの絵本が一番好きだったと答えました。理由はちゃんとは教えてくれなかったのですが、何か響くものがあったのでしょうか。
長男が小学生になって、教室に行かなくなったとき、私はとても心配してました。次男はいまでこそ、前の保育園以上に気の合う友達ができて楽しそうにしているものの、4月に保育園を転園したときは知らない子ばかりで寂しかったんじゃないかな。そんな体験から、寂しい思いをしたみきおくんの気持ちに感情移入したのかもしれないと思います。
しかし、良かったなぁーと思うのは、一歳半違いの兄弟がいること。小学校生活が苦しい時期も、次男がいつもそばにいる友達でした。転園して寂しいとき、長男が家ではいつも一緒にいてくれました。そういう意味で、兄弟お互いがイマジナリーフレンドくらいの効果あるんじゃないかなと思います。イマジナリーではなく、現実世界の存在ですが。
出版サイトに品切れ中と記載があったので、現在、販売なしの絵本かと思います。
冬休みは、帰省先で、かまくらを作り、息子2人ともとても楽しそうでした。