毎日蒸し暑い日が続いていますね。
今日は、脳と認知症のお話です。
脳
脳は私たちの
生命活動を調整している大切な部位です。
- 大脳:何かを考える
- 小脳:歩く走るといった運動のコントロール
- 脳幹:呼吸などの生命活動のコントロール
重さ
約1400g
消費量
わずか1400gに対して
- 酸素の消費量 約20%
- ブドウ糖消費量 約25%
心臓から出る血液の送り先
- 肝臓 1.5ℓ 30%
- 腎臓 1.2ℓ 24%
- 脳 0.75ℓ 15%
- その他 1.55ℓ
正常な血流が途絶えると
10秒で意識が低下
数分で不可逆的な組織障害
※不可逆的=元にもどることができない
脳を守る仕組み
私たちの体は
大切な脳を守るための様々な仕組みを持っています。
①血液脳関門
脳につながる血管には、
必要のない物質が脳に入っていかないよう、
物質交換を制限する仕組みが備わっています。
※アルコールやカフェイン、ニコチンなどは
これをすり抜けてしまいます。
②脳の免疫システム
免疫細胞も血液脳関門を通り
抜けることができないので、
ミクログリア細胞という専門の
免疫細胞が脳を守っています。
(異物の貪食を担当)
③脳の掃除
脳のすき間を満たしている脳脊髄液が
脳の老廃物を排泄しているという可能性が
提唱されています。
※脳のゴミ
アルツハイマー型認知症ではアミロイドβの蓄積がみられます。
またレビー小体型認知症ではレビー小体の蓄積がみられます。
いずれも生命活動の中でできる「たんぱく質」です。
人生100年時代を豊かに過ごす脳の健康作り
~認知症の原因~
認知症とは
認知症は、
脳にゴミがたまる病気。
アルツハイマー型認知症では
病気の進行とともに脳が委縮し様々な症状が現れます。
まずアミロイドβが脳内に蓄積し、
その後神経細胞が徐々に死滅してゆきます。
アミロイドβは
脳内で作られたたんぱく質が分解されたもの。
本来なら次第に排出されてゆきますが、
何らかの原因で脳にたまったたんぱく質が結合して蓄積すると考えられます。
生活習慣病も要因
また、生活習慣病が
認知症の大きなリスク要因であることも分かっています。
糖尿病、高血圧、肥満などによって
血管の動脈硬化が進行すると、
脳内の血流が滞り、
脳血管型認知症のリスクが高くなります。
糖尿病の人は
アミロイドβを分解する
インスリン分解酵素が減少しているため、
アミロイドたんぱくが脳にたまりやすいともいわれています。
脳の重さの60%が脂肪だといわれます。
脂肪(あぶら)はとても酸化しやすい物質です。
また脳の中では様々な電位活動が行われ、
それによって活性酸素が発生しやすくなっています。
※認知症にも種類があって、
レビー小体型認知症ではレビー小体が前頭側頭型認知症でも同じように異常タンパクの蓄積がみられます。
ポイントはゴミ掃除と血流、そして抗酸化
それらのことを踏まえて
脳の健康のポイントを整理しましょう。
アミロイドβができる量は
アルツハイマー病の方と
健康な方を比べても違いはないそうです。
ここで大切なことはゴミ掃除。
脳内のゴミを掃除してくれるのは、
(異常タンパクなど有害な代謝物や老廃物)
- 脳の中の血流と
- 脳脊髄液(のうせきずいえき)脳内を流れるです。
脳脊髄液は
脳の中の脈絡叢(みゃくらくそう)の毛細血管で、
血液を材料として作られます。
そして寝ている時間に
老廃物を洗い流す力が高まっていることが、
最近の研究で分かってきています。
睡眠時間は、
脳の大切なクリーニングタイム。
適切な睡眠時間を確保することが
脳のお掃除には大切です。
脳の健康には血流!
そして脳の健康には血流が重要なポイント。
血流が悪いと脳梗塞などのリスクが高まります。
それに加えて、
血流が悪い場所では
細胞(脂質)を酸化させる活性酸素が大量に発生します。
先程もあったように、
脳はとても酸化に弱い場所なのです。
血流を維持すること。
そして脳の細胞が
活性酸素にやられてしまわないように気をつける
抗酸化が脳の健康には欠かせません。
脳の健康に、ストレスは天敵
あと一つ、ストレスも脳の健康の天敵です。
- 新しいことに挑戦する
- 出会い
- 読書
- 旅行など
創造的な趣味や人との出会いが
ストレスの解消にもつながります。
ひとつでも興味があることや
新しい刺激があることを
日常の中に取り入れていきましょう!
参考:NHK きょうの健康
「脳の病気 最新対策」主婦と生活社
脳を司る「脳」最新研究で見えてきた、驚くべき
脳の働き 毛内拡 ブルーバックス
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