今週は一段と寒さが増してきましたね。
スギ花粉の飛ぶ季節がやってきました。
年々患者数が増加傾向にある花粉症ですが、
大切なのは早めの治療と、
自身の生活スタイルに合った花粉対策です。
しっかり予防して、さわやかな春を満喫しましょう。
【花粉症のメカニズム】
鼻などの粘膜に花粉が付着すると、
体は花粉を異物とみなして排除しようと、
花粉に特異的に反応する抗体(IgE抗体)を作り出し、
粘膜にいる肥満細胞の表面にくっついて待機させます。
再度、花粉が体に入ってくると、
肥満細胞にくっついているIgE抗体が花粉と結合し、
同時に肥満細胞を刺激してヒスタミン等の炎症物質が放出します。
この物質は、
神経を刺激したり鼻粘膜の分泌を促進するので、
これにより鼻水やくしゃみといった症状を引き起こします。
【予防と対策】
花粉症は、
症状がひどいと日常生活にも支障がでることがあります。
原因となる花粉の飛散が始まる前や、
症状が出始めた直後に治療を開始すれば、
重症化を抑えることができます。
そのほか、日常生活での細かいケアでその症状を軽くすることができます。
≪外出時の注意点≫
外出時は、マスクやメガネを着用して、
花粉が侵入するのをできるだけ防ぎましょう。
また、花粉がつきやすい衣服は避けましょう。
≪外出後の注意点≫
外から帰ってきたときは、
まずは衣服や髪をよく払って、
花粉を屋内に持ち込まないようにしましょう。
また、手洗い・うがい・洗顔を習慣付けるようにしましょう。
≪粘膜を丈夫に≫
鼻腔内は淡紅色に見えますが、
これは血管に富んでいるためです。
【自分でできるケア(日常生活)】
健康な体づくりの基本は、食事・運動・休養です。
①アレルギー対策には、洋食より和食を
日本人の食生活は、肉や魚、乳製品などの摂取量が増え、
高たんぱく・高脂肪食になりました。
野菜や穀物を中心とした和食を見直してみましょう。
②十分な睡眠、休養を
睡眠不足やストレスは、
花粉症の症状をひどくする原因になります。
十分な睡眠や自分なりのリラックス方法を見つけて、
心身を休め、抵抗力を高めましょう。
③体を動かし、自律神経を安定に
適度な運動で汗をかくことで、
鼻づまりが取れやすくなります。
また、運動は体の緊張を取り、リラックスさせ、
自律神経のバランスを整える効果も期待できます。
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