4月になり、春を感じ始める今日この頃ですが、
『どうしよう』と不安なことで、
心が占められている人も多いのではないでしょうか。
誰でも『どうしよう』と思うと、
呼吸が浅くなるものです。
すると十分に酸素が取り込めなくなるので、
息苦しくなります。
気持ちが苦しくなると、
気血を巡らす『気』が不足するので、
気血が滞り、
身体全体が次第に苦しくなるようにできています。
気分転換の『気』は、
気持ちの気でもありますが、
気血の気でもあるのです。
日常では、
意識的に ゆっくり吐いて吸って深呼吸をすること や、
ゆっくり過ごすことも大切です。
こんな時に気血を整えるのに、
お役に立つ食材や生薬があります。
【食材】
*たけのこ*
日々選ぶ食事や食材には、
どうしても好みや偏りが出るものです。
その中で流れを変えてくれるのが、旬の食材です。
『どうしよう』で頭がお悩みに占領されてしまうと、
食事はワンパターンになりがちです。
たけのこの独特のえぐみは、気分転換になります♪
味 :甘 (脾を養う。滋養強壮など。)
性質:涼 (体を穏やかに冷ます。)
味や性質について
詳しくは こちら(陰陽五行)
【生薬】
*麝香(じゃこう)*
気の巡りをスムーズにし、改善する生薬です。
元気、正気、英気、覇気など、
私たちが普段口にする『気』 。
それは目にすることはできませんが、
確実に存在するものです。
『気』とは、体内にみなぎるエネルギーそのもの。
よく言われる『病は気から』とは、本来、
気の滞りが病を生むことを指したものなのです。
生命活動に必要なエネルギーである
気血を全身に巡らせて、
生体の恒常性を保っている経路の滞りを
開く作用があります。
『どうしよう』は
●五月病 ●不眠 ●うつ状態 ●イライラ
●不安 ●気持ちの動揺 など、
さまざまな「不安定」を引き起こし始めます。
麝香は身体中の気血の総点検をし、
気血の整備をすることにすぐれています。
そのため
●急に手足が冷たくなって顔面蒼白に陥ったとき
●食物がうまく吸収されずに上腹部や下腹部が痛むとき
などに効果があると、昔の書物で解説されています。
これらはまさに、ストレスからくる症状です。
♦不安なこと
♦仕事のプレッシャー
♦複雑な人間関係
♦家族の言動が許せない
♦介護で追い詰められている
♦自分の将来や家族の将来が心配でたまらない
♦家族同様の大切なペットが病気になった
♦国際情勢
などストレスを感じることが多い現代においても、
有用な生薬といえるでしょう。
また麝香は別名ムスクと呼ばれ、
香料としても使われています。
こちらのほうが聞きなじみがあるかもしれません。
ヨーロッパでは、
薬用のみならずアロマテラピーの素材として
自律神経の調整にも役立てられています。
『どうしよう』と不安に思ったら、
麝香がお役に立ちます。
味 :辛 (肺を養う。発汗・発散など。)
性質:温 (体を穏やかに温める。)
味や性質について
詳しくは こちら(陰陽五行)
動物生薬「麝香」配合の漢方製剤もありますので、
ご相談くださいね。
【漢方薬】
不安で喉がつかえたり、
胃の調子が悪くなったりするときに、
よく使われる漢方処方です。
不安からくる症状があるときは
気兼ねなくご相談ください。
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