我喜屋の神あしあげ                 沖縄県伊平屋村我喜屋

 

 我喜屋の神あしあげは、集落はずれの北側、西の殿内(イリノヌンドンチ)内の広場に建っている(我喜屋集落は移動集落である)

 

 

 

 

 「神あしあげ」は一辺約3mの正方形の建物で、四本の琉球石灰岩の柱(30㎝角)で、屋根は寄棟茅葺、土間はコーラルが敷き詰められている。軒高はかなり低い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 リン構造(サス構造)は、ウンケーリン(妻サス)2本、ワチリン(隅サス)4本、ヤエリン(平サス)2本が用いれれている。材料はチーヤーギ(イヌマキ)等を使用し、棟木には「紫微鑾駕」が掲げられていて、裏側には葺替え年月日が記されている(近年の葺替えは令和元年10月17日となっている) 調査2020年11月

 

我喜屋の神あしあげは、昭和52年7月11日、沖縄県の有形民俗文化財に指定されてる。

 

「伝統的神あしあげ」は集落の中央にある広場にあり、神行事を行う祭祀時のみ使用され、日常は使用されない建物である。

 伝統的神あしあげの位置は、掘建ての石柱によって固定され、建立当初の形態が伝承、保持されていると思われる。

 茅のくずれやリン構造の部材は傷み次第、そのつど部落の共同作業によって行われ、新陳代謝しながら今日まで約300年、現代文明の中で生き続けている。