石造を求めて№92 中城城跡石積みのロマン
2000年世界遺産に登録された中城城跡、築城年代は14世紀後半から15世紀前半と言われていた。ところが一の郭の城壁修理のため石積みを解体したところ内側から古い城壁が発見され、地層から出土した中国製の陶磁器類から石積みはこれまでより半世紀ほど古く14世紀前半に先中城按司時代に築かれたものらしい。

先中城按司時代の石積み(二の郭) 布積み


今回発見された700年前の石積み、一の郭(白色部分) 写真は2019年1月28日撮影

白色部分が発見された城壁(布積み)手前の石積みは近代の石積み。

日光が当たらず石材は新材そのもの、精緻に加工した切石が積まれている、700年前のものとは思えない。

外側(左)の近代の石積みは、古い(右側)の城壁を補強するためらしい、上部は護佐丸の増築らしい。

外側の城壁(近代)は2月上旬には再び積まれるらしく、二度と古い城壁は見ることが出来なくなる。まだ間に合うかもしれない、若い人にはぜひ見てもらいたい先人の手仕事である。
中城城跡の石積み技法は一の郭、二の郭、南の郭、西の郭が布積み(先中城按司時代)。北の郭、三の郭は相方積み(護佐丸時代)。築造以後の修復期に積まれた野面積みの三種類の石積み技法が見れる。
1853年に来島したペリー艦隊は中城グスクの築城技術を称賛している。沖縄のグスクにはロマンを感じる。