26・3・20 Fri
以前から気になっていた三周ヶ岳の北東尾根にある池をM田さんと見にゆくことにした。池を見た後は、其のまま三周ケ岳を経て夜叉ケ池へと抜けるルートで。
広野ダム(6:27)に車を止めて、林道を辿って鈴谷出合へ(7:30)。林道歩きをカットして残雪が消えた急斜の山肌を主尾根の背を目指して直上してゆく。主尾根上は拓けて歩き易いので、早く尾根筋に乗ればその分だけ藪漕ぎの苦労が短く済むからだ。
標高800m付近で残雪が現れ次第に繋がってきて以降はアイゼンを付けて快調に進んでゆく。
春の残雪歩きを満喫しながら美濃俣丸に到着(9:54)。思っていた以上に残雪が豊富なのが嬉しい。此処から南東に延びる尾根を下って金ケ丸谷へ下ってゆく。
この尾根は特に気を遣う箇所はなく、写真を撮りながら進んでいるうちに心地よい景色が広がる金ケ丸谷の大ヤブレ沢出合へ下り立つことができた(10:50)。
対岸の三周ケ岳北東尾根の支尾根に取り付くにあたり、靴を脱がずに沢の対岸へ立ちたかったが適当なポイントが見当たらない(11:00)。仕方がないので靴を脱いで素足で渡った。足の水を拭って靴下を履くまでの合間が寒すぎる…
渡渉が終わり、再び尾根を歩いているうちに足がホッとしてきた。残雪が無くても快適に歩けそうな尾根から・998を目指して登ってゆく。
その途中で面白いブナを見つけた。根上がりと言えば僕の中ではヒノキのイメージだが、ここまで根上がりしたブナを見るのは初めてだ。自分の記憶に自信はないけど。
地図に記載されている・998近くの池までやってきた(11:55)。池は残雪に埋もれて位置の判別も出来ないが、其処に僕がイメージしていた景色はなかった。もし此処に池があっても周囲の状況から推察してとても小さなものだろうと思う。
その後、尾根に通う山道を拾いながら緩やかで小広い尾根を辿って三周ヶ岳へ進んでゆく。
こうして北東尾根から三周ヶ岳に到着(14:06)。雲の多い天候だが視界はあるので善しとしよう。
今回の計画では北東尾根の途中で泊まる予定だったが、順調に進むことができたので先へ進むことにする。
三周ヶ岳から夜叉ケ池へと向かう途中、気まぐれで高丸(黒壁山)へ登ってみる事にした。M田さんも僕も未だ登ったことのないので、登るなら今回がその機会だと思ったから。
そうと決まればジャンクションピークから東へと延びる尾根に進路をとりテンバになりそうな地形を探しながらて下ってゆく。10分程下った所に適当な緩斜面があったので此処に決定。風下側を掘り込んでブロックを積み上げテンバを整えてゆく。今夜は風が強い予報なので風対策は念入りで。
26・3・21 Sat

六時半に起床して朝食を食べた後、テンバを発ち高丸へと向かう(7:30)。いつもとは反対側から眺める県境の山々の景色が新鮮だ。快適な残雪の尾根を歩いて小一時間で山頂に到着(8:20)。
△1316mの高丸は揖斐川源流域にある山々の内では一番高く、範囲を拡げた奥美濃以西でも第三位の高さがあり存在感のある山だ。
奥美濃以西の中では標高第一位の能郷白山、第二位の南端にある伊吹山共に三角点は一等なのに対し、高丸の三角点は三等である。三周ケ岳や夜叉ケ池のように認知度も高くはないが今回の登頂を機に僕の中で親しみがわいた。
高丸からの景色を満喫してテント場へ戻り撤収(8:50)。後はノンビリと夜叉ケ池へと向かう。行程や時間に余裕があるので久しぶりに古池に寄り道してみた。
南越郡誌によると「夜叉ケ池の北八丁程峰を渡れば古池あり、尺羅池と称す。長さ一丁、幅三十間、船形を成し、夜叉ケ池の清澄なる水に反し、落葉堆く高く水面に積もり、その中央に十坪足らずの水をみるばかりなり。周囲、山毛欅の深林に包まれ日光を漏らさず陰惨として如何にも龍神の潜む如し」。※ 秘境・奥美濃の山旅から抜粋
尾根から凹地を通り抜けて更に一段下って古池に到着(10:00)。残雪で覆われた古池の景色は南越郡誌の其れとは異なり、藪もなく明るくて気持ちのよい所だ。
以前、無雪期に此処を訪れた時は落葉堆く高い水面の景色は浮島の絨毯の様で、その上を恐る恐る歩くとその絨毯が微かに揺らめき、水が滲みあがってきて怖くなった憶えがある。
古池を後にして南八丁程峰を渡って夜叉ケ池に到着(10:10)。藪漕ぎがなければ何でもない道程だ。
せっかくなので暖かな陽射しがある池畔で小休止して行動食を摂る。残雪で塞がれた水面が虹彩のような模様となって顕れている景色を眺めながら。
帰路は夜叉ケ丸(10:46)の北西尾根から倉ノ又谷出合の登山口へ下山して車へと戻った(12:47)。
今回、M田さんのおかげで僕の中の課題を一つ片付ける事ができた。M田さんには車の送迎やテントや水作りや御つまみ等のさまざまな場面で厚意に甘えさせて頂くばかりで、其れに対し僕の方は何もお返しするものはなかった。せめて謝意をここで伝えておきたいと思う。今回もありがとう。























































































































































































































