東急白楽駅西口改札を出て六角橋交差点に向かう旧綱島街道は緩やかな下り坂になっています。
旧街道沿いは商店街になっていますが、その西側には平行して2メートル幅程のアーケード式の商店街がつながっており、学生の頃日常的に利用させてもらった通りです。当時の昭和30年代頃に建てられたと思われる物が多く残っているのがとてもうれしい気がします。
坂を下りきると上麻生線に出ます。この交差点には昭和43年まで「横浜市電」が走っており、終点があった場所で、近くに切符売り場があったのを記憶しています。
道路をわたり、バス通り沿いに神奈川大学方面に歩くと二差路があり、右に曲がってすぐにまた二差路があります。
その一角に小ぶりながらしっかりとしたつくりの地蔵堂があります。
そこに祀られているのが祐天上人ゆかりの祐天地蔵です。
祐天上人は江戸時代中期に活躍した高僧で、苦しむ人々を強力な念仏で救済したといわれ、晩年は目黒に隠居し没したとされております。
六角橋祐天地蔵は、その祐天上人ゆかりの地蔵と言い伝えられている身代わり地蔵の一つです。
厄除け、子育て等に御利益があるとされ、いつ通りかかってもきれいに掃除がなされ、生花や線香が絶えず、地元でもいかに大切にされているかがうかがいしれます。