敬語って難しいですね | 言葉は言霊 ~話す言葉によって未来が変わる~

言葉は言霊 ~話す言葉によって未来が変わる~

人の身体は、食べたもので作られる
人の心は、 聞いた言葉で作られる
人の未来は、話した言葉で作られる

いい言葉を聞いて、心を豊かにし
いい言葉を話して、明るい未来を作りましょう

 

むかしむかし、あるところに

おじいさんとおばあさんが住んでいました。

 

おじいさんは山へしばかりに

おばあさんは川へ洗濯に行きました。

 

おばあさんが川で洗濯をしていると

ドンブラコ、ドンブラコと、

大きな桃が流れてきました。

 

「おや、これは良いおみやげになるわ」

 

おばあさんは大きな桃を拾い上げて

家に持ち帰りました。

 

そして、おじいさんとおばあさんが

桃を食べようと切ってみると、

なんと中から元気の良い

男の赤ちゃんが飛び出してきました。

 

「これはきっと、

 神さまがくださったにちがいない」

 

子どものいなかった

おじいさんとおばあさんは、大喜びです。

 

桃から生まれた男の子を

おじいさんとおばあさんは

桃太郎と名付けました。

 

 

 

 

ご存知、桃太郎の物語。

 

 

先日、研修で

「この物語を敬語を使って話してください」

と課題を出しました。

 

例えば、

「言う」を尊敬語と謙譲語に言い換えなさい

という問題であれば

 おっしゃる(尊敬語)

 申す(謙譲語)と答えられても

文章になると意外と難しいんです。

 

敬語は、言葉の身だしなみと言われます。

 

では、敬語にするとこんな感じ。

 

 

むかしむかし、あるところに、

おじいさまとおばあさまが住んで

いらっしゃいました。

 

おじいさまは山へしばかりに

おばあさまは川へお洗濯に行かれました。

 

おばあさまが川でお洗濯をなさっていると

ドンブラコ、ドンブラコと

大きな桃が流れてきました。

 

「おや、これは良いおみやげになるわ」

 

おばあさまは大きな桃を拾い上げられて

家にお持ち帰りになりました。

 

そして、おじいさまとおばあさまが

桃を召し上がろうとお切りになると

なんと中から元気の良い男のお子様が

飛び出してこられました。

 

「これはきっと、

 神さまがくださったにちがいない」

 

お子様のいらっしゃらなかった

おじいさまとおばあさまは、大喜びなさいました。

 

桃からお生まれになった男のお子様を

おじいさまとおばあさまは

桃太郎と名付けられました。

 

 

敬語って難しいですね。