バス車中が平和でありますように! | 言葉は言霊 ~話す言葉によって未来が変わる~

言葉は言霊 ~話す言葉によって未来が変わる~

人の身体は、食べたもので作られる
人の心は、 聞いた言葉で作られる
人の未来は、話した言葉で作られる

いい言葉を聞いて、心を豊かにし
いい言葉を話して、明るい未来を作りましょう

いよいよ今年もあと2日

 

大掃除も終わったし

年賀状も投函したし

明日はゆっくり過ごせるな・・・

 

若い頃の年末年始といえば

決まって添乗が入っていました。

 

観光地はどこへ行っても人、人、人

ホテルも満室

 

それがピークシーズンのスタンダードでした。

 

 

当然、バスも満席

 

バスの座席割は添乗員の仕事ですが

これが頭を悩ませるのです。

 

 

パンフレットには

”座席割は当社にご一任ください”とあるものの

「酔いやすいから前の席にして」

といったリクエストも多く

いつも心の中でつぶやいていました。

 

 

”だったらバスツアーに

 参加しなければいいのに”

 

 

もちろん、後輩がこんなことを言ってきたら

注意をしました。

 

”酔いやすいリスクを負ってまで

 参加したいほど

 このツアーに魅力があるんだよ”と

 

 

でも、本音では思ってました。

 

”だったら参加しなければいいのに”と

 

 

 

宿泊ツアーであれば

1日目と2日目は座席を入れ替えるので

配慮は出来るのですが

 

日帰りは一日中同じ席なので

希望する席に座れないと

お客様が朝から不機嫌になってしまうこともありました。

 

 

前の席にしてほしい理由が

本当にバス酔いしやすい方なのか?

単なるわがままなのか?

 

出発前にはわかりませんから

酔いやすいという方には

 

「比較的揺れが少ないといわれている

 4~6列目のタイヤとタイヤの間の席を

 ご用意しますね」

と言って対応したものです。

 

これで

「ありがとう」と言われれば

酔いやすい方なのだということが分かりますし

ゴネる場合は、わがままだと判断していました。

 

 

おもしろいことにシニア層は、

圧倒的に前の席を希望される方が多いのです。

 

 

理由としては

・景色が良く見える

・早く降りられる。

 といこうことは、早くトイレに行ける

 

この2つが多数派でした。

 

 

では、日帰りツアーで

どんな配慮をしていたかというと

 

バスが到着をした時、

後方の方から降りていただくのです。

 

通常は前の方から降りますので

最後尾の方は2~3分遅くなってしまいます。

 

「今回は後ろの方からお降りください。

 前にお座りの方は、後ろの方の顔をよく見て

 覚えてくださいね。

 その方が前を通ったら、席をお立ちください」

 

 

こんな風にして

降りる順番を逆にしていました。

 

たかがバス座席

されどバス座席

 

学生ツアーだったら絶体に揉めないことが

大人になるとトラブルの原因になるのです。

 

最近、観光バスを目にする機会が

増えてきましたが

バス車中が平和でありますように!