「えっ！
もう、１ヶ月経ちましたか！」
「はい、時間が経つのは早いですね。
今日も元気に頑張っていますね♪」
「私、この仕事が 大好き なんです！」
これは、
鳥取県米子にあるコンビニエンスストアの
店員さんとの会話です。
前職時代、
出張でコンビニに立ち寄った際、
とても元気な声で気持ちよく、
しかも手際もバツグンな店員さんがいました。
私の順番になり、会計を済ませた後で、
「とても気持ちの良い接客ですね♪」
と、声をかけると
「ありがとうございます。
私、この仕事が大好きなんです！」
と、笑顔で答えてくれました。
翌月、
そのコンビニに行くと、
お昼の時間で混み合っているにもかかわらず
元気な声が店中に響き渡っています。
「今日も気持ちの良い接客ですね。
月に1度の出張で、ここに来るのが
楽しみです♪」
と、伝えると
「来月もお待ちしています★」
と、満面の笑みで返してくれました。
翌々月、
その日も彼女は出勤していて
笑声 (えごえ) が聞こえてきます。
私の番になると、
こちらが言葉を発する前に...
「えっ！ もう、１ヶ月経ちましたか！」
と、話しかけてきたのです。
お世話になる機会が多いコンビニですが、
店員さんとの会話は少ないものです。
その上、
向こうから話しかけてきてくれることは
ほぼ皆無です。
しかも、
1日に何百人もを相手にする中で、
月に1度しか来ない私の顔を
覚えているって、凄いことだと思うのです。
「私、この仕事が 大好きなんです！」
なんてステキな響きでしょう！
“好きこそものの上手なれ”
とはよく言ったもので
趣味でも仕事でも、
「好き」が根底にないと伸びません。
私自身、振り返ってみると
「なぜ、やらなくちゃいけないんだろう？」
「なぜ、自分がやる必要があるのか？」
「なぜ？」
と思うことがたくさんありました。
しかし、今は声を大にして言えます...。
無駄な仕事はない！と。
その時は
「無駄」
「なぜ自分が？」と思うことも、
必ず自分の血となり肉となっているのです。
あの時があったからこそ今がある。
あの時の
「無駄」「なぜ自分が？」を経験したから
会社人としても、
人間としても幅が広がったと確信しています。
仕事には「２種類」しかありません
・好きな仕事に就くか、
・就いた仕事を好きになるか。
前者に巡り合える人は少数派。
多くの人は、現状に不満を持ち、
他に自分に向いている仕事があるはずだと思いがち。
しかし、目の前の仕事も出来ないで、
果たして他に向いている仕事があるのだろうか？
自分が選んだ仕事であれば、
その仕事を好きになるまでやり続けたい。
好きになるまで徹底してやり続けることで
それが天職になるかもしれないし、
その先に、自分に向いている仕事が
見えてくるのではないでしょうか。
仕事に、いい仕事も悪い仕事もない。
向いている、向いていないを考える前に、
前向きにチャレンジすること。
一生懸命トライしていると必ず上達する。
彼女の接客を通じ、
仕事へ取組む姿勢の基本を学びました。