最近SOAS、とかファウンデーション、でうちのブログを見つけてくれる人がいるらしい。しかも前回のエントリーには随分と久しぶりなコメントまで付いた。書きなぐりの文章を知人以外が読んでるというのは、いやぁ、はずかしい。
とはいえ、9割くらいの訪問者はお気に入り又はブックマークから、とアクセス解析が言っているので、固定客のロイヤリティの高いブログであることは間違いなくて、ビジネスで言えばなんか安定した商売だ(ランキングの上下も非常に小さい・・・)。
本題に入ると、ぼくがやっていたのはSOASというロンドン大学傘下の一校の、IFCELSという語学コースが開講しているFoundation Diploma for Postgraduate Studies (略してFDPS)という10ヶ月コース。
以下、それに関することを酷い長文で書いてあるので、興味の無い人は読まないことをお奨めする。
▼ ファウンデーションってのが何かというと、
進学準備コースと訳されるんだけど(Pre-Masterと呼ばれたりもする)、
1.英語の力が足りない人がテストのスコアを伸ばすことを目的にしていたり、
2.英語は大丈夫だけど、エッセイの書き方等のスタディ・スキルを伸ばしたいって人がいたり、
3.あと、学部での専攻と違う大学院に進学するために、院での新しい専攻に関連する基礎科目を1年掛けて勉強しておこうっていう人がいたりする。
基本1年間を掛けて翌年のために準備をするコースだ。大体周りを見回せば、上記1-3のうちの複数の目的を兼ねて来てた人が多い。一番多いのはやっぱ1だけど、実際それだけなら1年は要らないような気もする。
ぼくに時間の余裕があってこれをやったのかというと、年齢的にはあまり余裕もない(そろそろ第二新卒ってのも無理だしな)。てか大学で長くいたせいで年齢の割に実務経験が足りてないし(その分、レアな実務経験だと思うけれど)、ここへ来た時点でそんなに時間があったとは思えない。
では、英語の力が足りなかったのかというと、SOASの院の最低要求ラインがTOEFLなら94って言ってたかな…(ほんとは100くらいは欲しいんだろう)に対し、ここへ来る前の6月の時点で92を持っていたし、しかも海外一人旅やらECCやらハワイ留学やらが理由で、貧相な語彙力の割にはコミュニケーション慣れしていたし、たぶん問題なかったはずだ。
にも拘らずここへ来た、ぼくにとってのいちばんの理由は、ここでスキルを向上させることで、来年のマスターの一年間で、最大限のパフォーマンスを発揮、最大限の知識や経験を吸収したかったからだ。アメリカの大学院が2年間であるのに対し、イギリスや多くのヨーロッパ諸国のマスターは1年。授業に慣れた頃には半年が過ぎていました、となるのが嫌だった。性格的に。(あとヨーロッパには、アメリカ英語を嫌う人が多いってのも隠れた理由だけど)。
あ、別の理由としては、学部時代の成績があまり良くなかったので、ここでそこそこの成績を取っておくことで、アカデミックな能力もある程度アピールできるかと企んだ。これはうまくいったのかどうか分からない(結果オーライだ)。
そんな成り行きでここへやって来て、じゃあ成果は、というと。
▼ ファウンデーションと大学院の合否について
正直な話をしてしまえば、ファウンデーションをやることで、大学院への進学に有利に働くとは思わない部分もある。むしろ、出願のための書類をそろえるのにハラハラしてる時期に、エッセイがあったり、論文があったり、テストが迫って来たり、けっこう精神的にはこのコースがマイナスに働いてるんじゃないかとイライラしたこともあった。
英語がちゃんとできて、エッセイや論文を書くのに抵抗が無くて、学部でいい大学、関連する専攻で、いい成績を修めていれば、そのまま大学院へ進めばいいと思う。ファンデなしで大学院に付いていける人ももちろんいるし、初め苦労してもなんとかできる人の方が大半だと思うし。
ファンデでの成績だとか、ここからもらう推薦状っていうのについて言えば、大学によって考慮されたり、されなかったりするっぽい。てか、ほとんどの大学は考慮していないように思う。それよりは、IELTSのスコア(英語力は何より第一)、学部をやった大学のレベル、そこでの成績の方が間違いなく重要。
一方で、ロンドン大学の傘下の各校では、ここでのパフォーマンスはある程度考慮されているように感じた。例えば、King's College London, UCL, Queen Maryからは、このファウンデーションでの成績が総合で60以上だとか、65以上だとかっていう条件付きのオファーを友達が複数もらっていたから。
ファウンデーション自体が所属するSOAS(これもロンドン大学)は、ほぼ確実に考慮していたらしく、オファーをもらったやつらのほとんどは、条件付きだった(Overall 60が通常)。人によっては、Academic Englishという英語にの科目で60以上、だなんてすごく限定された条件をもらったりしていたので、このファウンデーションとSOASの結びつきは強い。あ、ちなみに翌年の学費も5%オフになる。笑
SOASへの出願について逆を言えば、ファンデをやった場合には、よほどいい成績を取らなきゃ、SOASからUnconditionalの入学許可はもらえない、というのも事実。それなら「ファンデをやらずに出願しておけば、こんな条件付けられなかったのに!」と言う人もいる。ちなみに英語に不安がある人にとっては、Overall 60ってけっこう難しい。・・・それは大学院でついていくのも多分難しいだろうってことで、余談になるが、そういう人へのファウンデーションからの推薦状には、けっこう悪い意味でありのままのパフォーマンスが記されていて、衝撃を受ける人もいる(正直この学生はあまりお奨めできない、と書かれる。ひでえ)。
これらを別にして、間違いない利点を1つ挙げれば、IELTSでよいスコアを取ることが出来たのは、進学にすごく有利になった。IELTS試験管によるIELTS対策の授業が受けられるっていうのは、海外でいる人に対してすごくアンフェアだと思うけど、すごく得した。ライティングセクションや、スピーキングセクションは、日本人は基本的に苦手だと思うんだけど、「こういう問題に答えるときは、以下に注意しましょう」なんて採点規準に近いことを教えてくれるのだから、ずるい。そしてうれしい。
▼ ファウンデーションと大学院入学後を想像する
大学院へ出願する時点までのことを上に書いたけれど、個人的には、というか友人と話してて感じる、ファウンデーションをやったいちばんのメリットは、スタディスキルの向上。
2000ワードのエッセイを6つ、8000ワードの論文を1つやったし、それぞれのエッセイのたびに約1ヵ月をうまく使って、文献を探し、読み、引用し、議論を組み立てて、きちんとした表現を探して、アカデミックに見えなくもない作文を書いた経験って言うのは大きい。少なくとも、1年前にはもっと難しく感じられたことが、今はある程度ゴールを見ながらこなせる感じ(えらそうに・・・)。
これが重要になる理由なんだけど、イギリスの大学院での成績は、出席やクラスへの貢献はほとんど考慮されない。これはアメリカとは全く違うところ。行いがどうであろうが、周りとうまくいっていようがいまいが、積極的だろうがなんだろうが、良いエッセイを書いた者の勝ちだ。さらにいえば、良いエッセイを書いてもダメで、ファイナルの試験で制限時間付きの作文をうまくやった者の勝ちだ。100点満点の成績の内、30-40%がエッセイで、60-70%がファイナルだから。
だから、エッセイを書くスキルが上がることは、大学院での成績が上がることを意味する・・・と思う(ちょっと弱気)。
ただでさえ、内容を良いものにするためにアタマをねじ切れるくらいひねらないといけないのだから、ここで文献探しに手間取る、読むのに必要以上に苦労する、そして文章を書くことに慣れてない、なんていうのは、大学院において致命傷になると思う(成績どうでもいいなら別だけど)。
といった感じで、スタディスキルの向上というのは、ファウンデーションのメリットの1つ。この駄文を見ても明らかなように、最近は長文を書いてしまう傾向が強くなった。しかも、繰り返しの説明が多い。これはアカデミックな英語の文章が、通常の分と違う点でもあるんだけど、とにかく読み手に誤解の余地を与えないくらい、クリアに書くことを要求されるから。そんなこんなで、長文を書くのが苦じゃないというのは、1年前に比べて伸びたところであり、ファウンデーションをやったおかげ。
あ、読む方には迷惑かもしれない。
自分でも見返すのやだもんな。
ねむい。
あとで、もうちょっと編集しようかな。
しないだろうな・・・。
あ、楽しかったよ。まちがいなく。