決算のない国・a | 寂しげサラリーマン、時々超高圧ベーシスト in Pyeongtaek

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日々の反省と感傷日記。いまは韓国駐在日記をつづっています

まだ午前中や夜は気温が一桁で、風が吹くとまだ肌寒いですが、

 

春が来ていますね。会社の事務所横に立っている細っこい木にも花が咲きました。

 

この木は細くて背が小さくて開花期間もごく短くて、日本からの出張者はもちろん、社員からもふだんは枯れ木としか認識されていないようです。桜とか梅とか、もともとそういうものなのかもしれんな。韓国に植わってる割には潔い生き方で、好感が持てます。

 

 

近ごろの通勤退勤の車の中では感傷的なアニメ主題歌を流していますが、なかでも「キノの旅」のエンディング曲がいいですね。「砂糖玉の月」という曲です。いい大人が逃げ出したいときには最良のアニメのひとつだと思いますね。決算の無い国に行きたいなー

 

キノの旅でもいつか「決算のない国」というお話が創作されて登場してくれればいいなあと思います。アニメはとうの昔に終わったものの、原作は続いているみたいですから。

 

 

経理のみんなで休日出勤して、昼飯の時間がもったいないから外に食いに行くのはやめて、今日は韓国の国技の出前にしようや、と部下に頼んで、メニューはお任せすると言ったらこれが届きました。半分ぐらい食べたところの写真ですが。

 

名前は不明。とにかくタコ。炒めたか煮たか。または両方。それともやしと、野草みたいな野菜。あと米の飯がついていた。

 

凶悪な色してるからわかると思いますけど、かれえのなんのって、ココイチ換算で少なくとも4~5辛ぐらいでしたかね。日本人の半分以上は食えないはずです。

 

からい一方で韓国料理らしく塩があまり使われてなくて、わたしは「味がせんな」と言い放ちました。でも部下たちは「ああ、まずくないじゃないの」「うん、まあまあおいしいですね」と語り合っていました。味の好みがあきらかに違います。昼飯チョイスにタコが来るところからしても。

 

うーん、、、これで米は完食できんと思って、写真にある「タコの激辛炒め、野草添え」を米の上に乗せて、机に隠し持っていた「あごだしスープの素」の粉末をその上にぶちまけて、湯を入れてぐだぐだに混ぜて「韓国風タコのだし茶漬け、韓国が8-2で勝ち気味だけども」に改造・命名して食いきりました。

 

わたしが謎の白色粉末をせっかくのタコ混ぜ飯のうえにぶっかけて湯まで入れるもんだから、日本通の部下たちも「なんですかそれ?」と、批判と興味深々でスープの素の空袋を見て、「だし」という文字を見て「何て書いてあるんですか?」と聞いてきました。

 

あなた文字読めるのになんで聞いてくるかね?と一瞬思ったけれども、かなの書体がくずしてあったもんだから、「だし」という文字を認識できなかったようでした。わたしたちも韓国語に対して全く同じですけど、きれいな楷書体でない書体になると韓国の人達はたちどころにほとんど読めなくなります。日本語筆記の難しさよのう。漢字かなカナ、そしてそれらの手書きや行書まで認識できる人は、ほぼ皆無です

 

わたしの向かいで食ってた部下の韓国少女は、汗だらだら流しながら私を見て「からくないんですか?わたしはからいの強い方なんですけど」と言いながら、泣いてんじゃないかと思うぐらい顔がピンクになっていました。からさに強いというのは舌だけのことで、その他の生理現象は抑えきれん。辛さの前に人は平等。からさと辛さは同じ文字。