海の勝利の音楽よりガダルカナル行進曲 | 復刻版

復刻版

栄光より挫折、成功より失敗、勝利より敗北…。

海の勝利(Victory at Sea)
という曲がある。
リチャート・ロジャースと
ラッセル・ベネットが作編曲して、
何枚もレコードが発売されている…。

特に米RCAのオーディオファイル、
リヴィングステレオ盤では、
3集まで発売されて、
中古LP店で見た人も多いと思う。




さりとて、曲は知っていても、
海の勝利(Victory at Sea)が何か?
ご存知ない方も多いと思うが、
元々、米国のドキュメンタリーだ。

Victory at Seaの名の通り、
大戦中の米国海軍の活躍を描いた、
ドキュメンタリーなのである。
音楽は言うまでもなく挿入曲。

ドキュメンタリーに触れると、
米国海軍の対戦相手は、
当然、ほとんどが日本…。
思い憚ってか、
我が国で放送されていない。

一方で、ビッグ・モローが出演して
米国陸軍を描いたドラマ番組、
「コンバット」が知られているが、
こちらはヨーロッパ戦線で、
我が国とは関係ないので、
テレビで連続放送された…。

さて、海の勝利の挿入曲の中に、
「ガダルカナル行進曲」
というタイトルの曲がある。
仰々しいタイトルであり、
私は気になってしまうが…。

挿入曲で最も知られている曲で、
無論、タイトル通り、
ガダルカナルを描いた
エピソード6で使われている…。

Victory At Sea -Guadalcanal Episode 6


私は「ヨーロッパの開放」のような、
重々しい曲を期待するのだが、
メロディは私の期待に反して、
米国調のノー天気な音楽だ。

尤も、米国は戦勝国の側だし、
戦争の音楽が重々しい我が国とは、
国民性が違うのである。
期待した私がバカだった…。
なお、今でも時々演奏されている。

「Victory at Sea」は、
全エピソードがYouTubeで、
無論、無料で視聴が可能だ。
良い時代になったものだと思う。