こうやってパチンコ依存症が生まれる? | 復刻版

復刻版

栄光より挫折、成功より失敗、勝利より敗北…。

水原元通訳のギャンブル依存症…。
依存症といえば、パチンカスの友人に、
パチンコを止めるように促したが、
聞く耳を持ってもらえなかった。
そして、衝撃の事実を聞かされた。

彼がパチンコを始めたのは、
大学時代、授業の合間に、
私が誘ったことが
きっかけだと言うのだ…。

遠い昔の話であり、
私はすっかり忘れていたが、
自分がパチンカスを生んだとなると
非常にショックである…。

そして、彼を説得して、
衝撃の事実を聞かされながら、
以前に遭遇した、
ある出来事を思い出した。

若かりし頃、仕事が終わって、
パチンコをした時のことだ。
当時、時々パチンコをしたが、
今よりもお金を使わず、
楽しめる台が多かった気がする…。

ある時、私の隣に、
母娘と思しき人達がやってきた。
娘といってもおばさん、
母親はあばあちゃんだ。

おばあちゃんは初めてらしい。
それは、二人の会話で窺えた。
「お母さん、こう打つのよ。」
「わからないよ。」
「こう握って、こう回す…。」
こんなやりとりが聞こえた。

「こうかい。」
などと言いながら、
おばあちゃんは恐る恐る
パチンコを打ち始めたが…。

すぐに最初のリーチが来た。
ところが、あろうことか、
それか大当たりしてしまったのだ。
これがビギナーズラックなのか?
二人で大騒ぎしていた。

どんどん箱が積まれていった。
「お母さん、変わってよ。」
娘が交代を促しても、
おばあちゃんは我介さず、
ひたすら打っていた。

挙句の果てには、
「出ないのは、
あんたが下手なんだよ。」
などと、すっかりパチプロ気取りだ。
口をとんがらせて、
ドヤ顔をしながら、
おばあちゃんは打ち続けた。

誘った娘さんと、
立場が逆転のおばあちゃん。
やり取りが余りにも滑稽で、
何度もチラ見して、
今でも鮮明に覚えているのだ…。

その後、どうなったか?
私は離席して、経過は分からない。
でも、あの様子だとハマって、
後日もやったことだろう。
依存症になってなければ良いが…。