日本舞踊の新作面 | 日本舞踊の面白さを伝えたい

日本舞踊の面白さを伝えたい

ふきの会は20余年にわたり、日本舞踊を見たことのない方にも理屈抜きで面白く見ていただきたいと数々の作品を作ってきました。日本中そして海外の方々にも日本舞踊の面白さを伝えたい! 

日本舞踊に使う面の話が出たので、泉宙志作『日高川』の清姫の面と蛇体の面をご披露。
和紙で創ったとは思えない完成度!

蛇体の面は、般若(嫉妬と怨みがつのった女の顔)の面を使うのが一般的ですが、あえて「真蛇」の面を創ってほしいと頼みました。
般若には耳があるが、真蛇には耳がない。
これは般若はまだ人間の部分が残っているが、真蛇はもはや人間ではなく、完全に蛇体と化していることを表すのだそう。
もはや人間ではなく、蛇体の鬼には、人の言葉が届かない。まさに聞く耳を持たないのです。
右が清姫の面。左が蛇体の鬼
愛した男に裏切られた執念は、清姫を蛇体と化す。一人の女の before & afterの顔が↑の2つの面