こんにちは。
泉宙志です。
美術製作日誌連載開始です!
まずは、ふきちゃんの舞台のために、最初に作った美術を紹介します。
「日高川入相桜」の清姫の面と般若(真蛇)の面
実は、最初に作り出したのは「狐葛の葉」の狐面。でも「日高川入相桜」の方が先に本番を迎えたので、狐面の製作は中途で放置です。
どちらの作品も頼まれたのは面なんだけど、
面なんて作ったことないし。しかも日本舞踊用の面なんて。
あ、作ったことないってのはウソだな。子どもの頃、節分で鬼の面は作ったし。あと厚紙にヒーローの顔描いて輪ゴム通したやつとか、あと別の舞台で被り物は作った。面と被り物は違うけど。。。
はてさてどんな面をどうやって作ったらよいのやら。
調べました!
ただ、
今回作るのは日舞用の面です。
日本舞踊では、面を紐で顔に固定するのではなく、口で咥えます。
!?
口で咥えます。
………。
そのため軽くなくてはなりません。
たどり着いた結論は、
張り子の面。
和紙をハリハリ張り重ねて作ります。
調べました!張り子の面の作り方。
製作にあたって僕は、昨年惜しまれつつ亡くなられた、横浜ボートシアターの遠藤啄郎さんのお話を思い出していました。遠藤さんは演出家であり、作家であり、美術家でもありました。ご自身が演出する舞台のために数多くの面を製作しています。その面の製作行程を話して頂いたことがあったのです。
遠藤さんが作る面は革を使います。今回僕が選んだ素材は和紙ですが、その工程は同じです。
さあ、楽しい楽しい面作りの始まりです!
続く
黒子自身が鶏でもあるので、鶏の絵は部分的なクローズアップにして、反面には羽を描きました。
泉宙志