こんにちは。坂東冨起子さんの作品で道具などの美術製作をしています、泉宙志です。
冨起子さんの作品に関わる身として、一筆投稿させて頂きます。坂東冨起子と愉快な仲間達の一人としては、もう書かずにはおられんのです。
舞台で使う道具って何?て思う方もいるかもしれません。今までに坂東冨起子さんの作品で作ったものは、
真っ白な扇子に絵を描いたり、お面や人形を作ったり、鬼のズラだったり。。。
古典の作品をやるならもとからある道具を使えばいいのですが、創作舞踊です。必要な道具も創作しなければなりません。
冨起子さんの頭の中のイメージを伝えてもらってこちらがアイデアを出すと、それが冨起子さんの頭の中でさらに膨らんでいきます。いざ作り出したら後戻りは出来ません。気分はもう麺職人、いや面作家、はたまた人形作家。頼まれれば何でも作っちゃいます。
ただ、
いつだって無茶振りです。(僕の私感ですけど)
なんで頼まれたんだろ?それ作ったことないんだけど、、、
て思ったりするのですが、やってやれないことはなく、、、
おそらく、演劇集団風煉ダンスの「まつろわぬ民(2014)」という作品で使った扇子に絵付けしたのをふきちゃんが気に入ってくれて(あ、もうフランクにいきます)その後ご自分の作品作りの際に僕に声をかけてくれたんだと思います。
ふきちゃんの「鶏娘」という作品で扇子の絵付けをしたのですが、その時の依頼がこうです。
若冲の鶏を描いて欲しい。(正確には若冲の鶏みたいな、だったかな)
これに対する僕の心情がこうです。
ん~~~~~
無理
だって若冲って狂人でしょ?絵描きの。僕なんてたま~~~に落書きするくらいよ。
でも、
描いたけど!!!
扇子10本表裏で計20面。
お借りした若冲の作品集に顔擦り付けながら。
舞台上で使う物なんで、あんまり細かく描いても見えないんだけど、若冲って言われたし。。。本に顔擦り付けながら。
(こんな風に書くとさぞ立派なものが出来たのねって感じで怖い)
ん~~~~
一筆っていったんだけど、、、
そんな楽しみつつ悩みつつの創作過程をこちらのブログで記事にしてみようかな。
泉宙志の美術製作日誌(後記)!不定期にて連載予定なわけ。
(期待しないでお待ち下さいね)
泉宙志